2022年11月10日に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」で、由良冬子(吉谷彩子さん)の夢とそれを諦めた理由が明かされた。努力だけでは夢を叶えることができなかった由良に、視聴者からは「胸が締め付けられる」「しんどいな」と悲しむ声が寄せられている。
由良は、主人公の大学生・岩倉舞(福原遥さん)の所属する⼈⼒⾶⾏機サークル「なにわバードマン」の2回(年)生。人力飛行機「スワン号」のパイロットを任され、舞に空を飛ぶ楽しさを伝えた。
※以下、ネタバレを含みます。
ジェット機のパイロットになるのが夢だった
舞は、仲間たちと制作した「スワン号」の記録飛行に挑むことになる。しかしテスト飛行で落下し、スワン号は壊れ、パイロットを務めた由良は骨折してしまう。舞は由良の代わりにパイロットを志願し、記録飛行を実現させた。この経験から舞は、飛行機だけではなく、空を飛ぶことに憧れるようになった。
3回生が引退後、新体制が発表された。パイロットには由良が選ばれた。
空を飛ぶことに魅了された舞は、職業としてのパイロットに興味を持つ。書籍「パイロットという職業」を読んでいると、トレーニング中の由良に出くわした。由良は、自身もジェット機のパイロットになるのが夢だったと明かす。そのためにパイロットの養成学校である「航空学校」への入学を志したが、受験を諦めたという。
「身長たりへんねん。158センチ以上必要やねんて」
舞の身長は159センチ、由良は155センチだった。由良は舞の身長を聞くと「ほな大丈夫やな」と後押しするように声をかけた。
「由良先輩がどのくらい人力飛行機に想いを捧げてるか分かる」
由良はかつて野球に打ち込んできたが、男子との対格差により挫折を味わった。しかし女性で初めて大西洋単独横断飛行に成功したアメリア・イヤハートに刺激を受けて、パイロットを志願するようになる。人力飛行機のパイロットとしては、ストイックに厳しいトレーニングに励んできた。
「身長」という努力以外の要素で夢が叶わなかった由良。それでも舞を応援し続ける様子に、視聴者からは感動する声があがった。
「努力だけではどうしようもない悔しさを胸にしまって、舞ちゃんの飛行を応援した。しかも、その悔しさを舞ちゃんに話せる。凄すぎる」
「男女の体格差、自分の身長、骨折。由良先輩は自分の身体を呪わなかったんだろうか...それでも前に進む努力を怠らない先輩に言葉が出ない」
「見えないところでどれだけ悔し涙を流したんだろう...それでも僻む事なく舞の進む道を示してくれる。なんて素敵な人なんだ...」
現在の由良は、来年度のフライトに向けて意欲を燃やす。視聴者からは応援の声が相次いだ。
「パイロットの身長制限、、由良先輩がどのくらい人力飛行機に想いを捧げてるか分かる。。 来年の夏が最後だし、思いっきり飛んでほしい」
「人生のいろんなところで不如意にぶつかる由良先輩の、どうにもならない悔しさよ...。来年、琵琶湖を飛んで!」
3回生が引退し、なにわバードマンが新体制に。次のパイロットには、由良先輩が選ばれました。
— 朝ドラ「舞いあがれ!」 (@asadora_bk_nhk) November 10, 2022
由良先輩、おめでとうございます!
舞ちゃん、藤谷くんも拍手でエールを送ります。#福原遥 #吉谷彩子 #トラウデン都仁 #永沼伊久也 #松尾鯉太郎 #山形匠 #森田大鼓 #舞いあがれ pic.twitter.com/FvaxkIluHl