幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏が2022年11月9日、海賊版漫画サイト「漫画村」運営者だったとされる星野路実被告と会食をしたことをツイッターで明かした。
星野被告は「漫画村」をめぐる事件で、19年9月に著作権法違反の容疑で逮捕。21年6月に懲役3年、罰金1000万円、追徴金約6257万円の一審判決が確定した。22年11月5日には、仮出所したことをツイッターで明かしている。
「漫画村の人と会っただけで批判してくる人がいるけど......」
箕輪さんは11月9日、「久しぶりのシャバ飯!」との文面を添え、飲食店でスプーンを片手に笑顔を浮かべる星野被告の写真を投稿した。
星野被告は箕輪さんの投稿を引用し、「いつも通りまた口半開き。。捕まった時の写真↓」として、会食中の写真とフィリピンで拘束された際の自身の写真を比較し、冗談めかしてツイートした。
星野被告は7日にも、「出所して1週間未満で50件以上仕事のオファーが来て、幻冬舎の有名編集者 箕輪厚介さんから本出さないか提案され、登録者100万人以上のYoutuberから依頼が来た」とツイッターで報告していた。
その後、箕輪さんは10日朝のツイートで、星野被告と会食したことに批判が寄せられたとして、次のように反論した。
「漫画村の人と会っただけで批判してくる人がいるけど、総理大臣でもメダリストでも犯罪者でも脱走犯でも面白い人、すごい人、やばい人、悪い人、気になる人がいたらとりあえず会いに行って話を聞くのが編集者という仕事の一歩目だと思ってます。毎朝お寿司屋さんが築地に魚を見に行くようなものです」
この投稿を受け、星野被告も同日のツイートで、「俺は商品か!この前箕輪さんに会いに行きました。ただ飯に釣られてしまった魚です!」としている。箕輪さんはこの投稿をリツイートしている。
「模範囚として仮出所が認められ...」
星野被告は仮出所を伝えた11月5日以降、ツイッターで積極的な発信を続けている。
10日夕現在、フォロワーは約4万人で、箕輪さんとは相互フォロー状態だ。プロフィール欄には「模範囚として仮出所が認められ現在はシャバにいます」とある。
星野被告のアカウントには、インターネット掲示板「2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)」開設者のひろゆきこと西村博之さんも反応。7日には「ガチで合法の『漫画のNetflix』を作るというのはどうすかね。。」とリプライを送っていた。
「漫画村」事件をめぐっては、KADOKAWA・集英社・小学館の大手出版3社が22年7月28日、サイト運営者に対し、総額約19億円の損害賠償を求め東京地裁に提訴していた。