ホリエモンこと実業家の堀江貴文さんが、滝沢秀明さんのジャニーズ事務所退社とKing & Princeメンバーのグループ脱退・事務所退所を受け、「ジャニーズ事務所の終わりの始まり」などとYouTubeで持論を展開した。
滝沢さんは2022年10月30日付でジャニーズアイランド代表取締役とジャニーズのグループ会社役員を退任。11月4日には、5人組グループのKing & Princeから、平野紫耀さん・岸優太さん・神宮寺勇太さんが脱退・退所することが発表された。
「日本の芸能事務所というのがそもそも...」
堀江さんは2022年11月7日に公開したYouTube動画で、一連の退所騒動に言及。そのうえで、「日本の芸能事務所というのがそもそもが、マネージメントサイドの人たちが作ったケースがほとんどなんですね」と述べ、「ファンが付いているのはタレントさんじゃないですか。だから、タレントさんに独立されたら困っちゃうわけですよ」と芸能事務所のスタンスを説明した。
こうした構造ゆえに、芸能事務所は収益を生む所属タレントを強固に囲い込み、楽曲などの権利も管理しているとして、
「『これヤバいよね』って、最近だんだんみんな(タレント側)も気づき始めてきて、タレントさんが独立するケースが増えてきている」
との持論を展開した。
さらに、タレントの独立が相次ぐ背景には、レジェンド的な芸能事務所の社長が高齢となり、亡くなるなどしていることも関係しているのではないかと推察。ジャニーズ事務所については「ジャニー(喜多川)さんが重しとしてドンといたから、タレントさんをうまくグリップできていたわけですけど、ジャニーさんが亡くなってから歯が抜けるように、どんどん人材が流出していっているという状況もあります」と語った。
「これからよりグリップが利かなくなる」
また堀江さんは、滝沢さんについて、「もともとタレントさん、フロントマンなので、ファンもいっぱいいるわけですよね。彼が活躍してマネージメントまでうまくやっちゃったら、自分たちの立つ瀬ないじゃん、っていうのが危機感として僕はすごく大きいと思うんですよね」と推察し、こうした状況を踏まえて「マネージメントサイド主導でこれまで進んできた日本の芸能界が、大きく変革する転機になるんじゃないかと思っています」と予想した。
もう一つ、芸能事務所がこれまでタレントをグリップできていた理由として、「テレビ局との関係性」を挙げた堀江さん。ただ、現在はYouTubeやTikTok、Netflixなど、テレビ以外の活躍の場が充実してきているため、それもタレント側にとって追い風になっているのではないか、などとした。
そして、「他の芸能事務所さんもまあまあ創業者の方々がご高齢になられてきているので、これからよりグリップが利かなくなるような状況が多分続くんじゃないかなと思っています」と予測。終わりでは、「ジャニーズ事務所の終わりの始まりなのかもしれません」と話していた。