井上尚弥「4団体王座統一&転級」でバンタム級戦線は? 識者が後継者に期待する2人の日本人

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   プロボクシングの世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)が2022年12月13日に有明アリーナでWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国、33)を迎えて世界バンタム級4団体統一戦に臨む。

   日本人選手初となる世界4団体統一王者を目指す井上。悲願を達成した暁にはスーパーバンタム級に階級を上げる可能性が高く、井上が王座を返上した場合、世界4団体の王座が空位となる。強豪がひしめくバンタム級で王座を獲得するのはどの選手か。J-CASTニュース編集部は、協栄ジム元会長の金平桂一郎氏(56)に展望を占ってもらった。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「ドネアはパンチに対する反応が遅くなっている」

   現在、バンタム級の世界タイトル戦に出場する可能性が高いとされるのが、ジェイソン・モロニー(オーストラリア、31)、ノニト・ドネア(フィリピン、39)、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ、30)だ。この3人はいずれも過去に井上と世界タイトルを争い敗れている。

   井上がタイトルを保持する世界王座承認団体WBCは11月9日に公式サイトを更新し、全18階級の指名試合を発表した。注目のバンタム級は井上がバトラーに勝利した後に階級を上げた場合、モロニーとドネアが王座決定戦を行うことを公示。ドネアは9日にツイッターを更新し、WBCに対して感謝の意を表しており対戦に前向きな姿勢をみせた。

   一方のロドリゲスは22年10月にWBA、IBF世界バンタム級挑戦者決定戦で強豪ゲーリー・アントニオ・ラッセル(米国、29)を10回負傷判定で破り、井上への挑戦権を獲得。井上が王座を返上した場合、WBA、IBFいずれかの団体で王座決定戦出場が見込まれる。

   モロニー、ドネア、ロドリゲスの世界的評価は高く、米国の権威あるボクシング専門誌「ザ・リング」が設定するバンタム級ランキングでは王者・井上に次ぐ1位がロドリゲス、2位にモロニーが付け、ドネアが3位に続く。現役の王者であるバトラーは6位にランクされている。

   実力者が揃うバンタム級で次期王者となるのは誰なのか。金平氏は挑戦者決定戦を制した元世界王者ロドリゲスの王座返り咲きは十分にあるとし、条件付きで公示されたWBCの王座決定戦に言及した。

「個人的には非常に面白い試合になると思いますが、ドネア選手が井上戦(22年6月)で受けたダメージがどれほど抜けているか。この間の井上選手との試合を見る限りスピードが落ちているように感じました。パンチに対する反応も遅くなっている。相手が井上選手だからそう見えたのかもしれまんが。モロニー選手は攻撃力、スピードがあり体力面など総合的にみてやや有利ではないかと思います」
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