「生産者の窮状をご理解ください」もやし協会が新聞広告で悲鳴 「安さ」の裏で何が?理事長訴える厳しい台所事情

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改善に向けた方策は

「ご存じのようにもやしは安いイメージの商品ですよね。小売店としても我々の厳しい状況は理解しているのですが、店としては安く売りたい。そのため、値上げ要求に対し満額での返答が頂けないというのが現状です。そうした声が生産者から多数寄せられ、個別に交渉するのは限界があることから、広く知ってもらうために思い切って広告を出しました」
「(一般的に)スーパーの野菜売り場で一番買い上げ点数が多いのがもやしです。もやしを安く売ることは店の安さを演出する上で大きな効果になる。競合店との絡みの中でも高く売れない。みなが買うので1円でも安く売りたいという思いが小売り側にある」

   協会では、これまでも値上げの必要性を訴えてきたが、大きな変化はないという。販売価格が上がらないことには、納品価格を上げるのは困難だと嘆息する。

   林理事長が経営するもやし生産会社でも、今春から値上げ交渉をしている。8割は理解を示してくれたが、「必要最小限」の価格増で採算は依然厳しい。

   林理事長は「もやしは消費者の皆様から愛されてきて、我々作っている業者からすれば大変な喜び。素晴らしいもやしを安定して届けたい思いが強い」と意義を強調する一方、もやし存続には生産者の努力はもちろん、「現在の窮状を理解いただき、安さを追求しない世の中になっていただければ嬉しい」と小売店と消費者へ理解を求めた。

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