「生産者の窮状をご理解ください」もやし協会が新聞広告で悲鳴 「安さ」の裏で何が?理事長訴える厳しい台所事情

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価格転嫁なぜできない?

   協会の林正二理事長は9日、J-CASTニュースの取材に、広告掲載の背景について「今まで経営努力をしてきましたが、努力の限界です。色々な経費が上がり、単価も上がらない状況で次々と廃業者が出ています。今年も3、4のもやし屋が廃業しています。放っておくとさらに大変なことになる。こうした事情を知って欲しいと広告を出しました」と吐露する。

   生産者は、機械化による人件費削減や、もやし以外の商品製造による物流費削減、歩留り率向上など、コストダウンに努めてきた。しかし、円安や原料価格の高騰で企業努力ではコストを吸収しきれない状況だという。

   原料である種子の大半は中国からの輸入だが、現地の人件費増で2、30年前と比べると仕入れ価格は3倍以上に膨れ上がる。

   それ以上に根深い問題が、小売り側との隔たりだ。一部で客寄せのために過度に安売りされ、メーカーの経営を圧迫している。広告は消費者へのメッセージでもあったが、もやしを扱う小売店への"連判状"でもあった。

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