「手伝いの依頼がなかったが、気持ちを汲み取るべきだった」
大山さんの投稿は、ネット上で大きな反響を集め、様々な意見が寄せられている。
双子用ベビーカーについては、2018年に都営バスが乗車拒否をしたとして問題となり、都が21年6月7日に乗車を認めるようにルール改定している。
都交通局のサイトで、「ベビーカーでの乗車方法」として、ヨコ型二人乗りベビーカーの場合について、「前扉から乗務員に『二人乗りベビーカーです』と声をかけ、中扉から前向きで乗車します」と案内してある。また、「ご自身で乗車できない場合は乗務員が補助しますのでお申し出ください」とも付け加えられている。東急バスでも、「ベビーカーのご利用について」と題してサイト上でお知らせを出し、同様な内容の案内をしている。
大山さんがドアを開けてもらえなかったと訴えたことについて、都交通局の営業課では11月8日、J-CASTニュースの取材に、こう答えた。
「状況を調査中で、詳細は分かっていません。人がいるのが見えていなかった可能性もありますが、バス停を通過するときは最徐行するルールになっています。もし人が見えていたのに通過したなら、問題があります」
次のバスで運転手がスルーしたと指摘したことについては、7日の10時30分ごろに品川区内のバス停であったことだと認めて、こう説明した。
「お客様から乗車を手伝うよう依頼を受けておらず、車内も空いていたので大丈夫だろうと判断したと聞いています。しかし、お手伝いが大前提で、お客様の気持ちを汲み取るべきであり、配慮に欠けていたと思います。乗務員を指導しないといけないと考えており、この点につきましては、お詫びしたいと思っています」
乗務員が手伝うかは状況によるとし、バス停から車両が離れていたり、段差があったりする場合は、ベビーカーを運び入れるのが厳しいので手伝うべきだとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)