唯一の不安材料は中4日ローテーション
菊池は19年に西武からマリナーズに移籍し、1年目は防御率5.46、6勝11敗と大きく負け越し。2年目は2勝4敗、3年目は7勝をマークするも9敗を喫した。ブルージェイズに移籍した4年目の今季は防御率.5.19、6勝7敗1セーブに終わった。
江川氏は大リーグの打者は日本の打者と異なり1球目から積極的に打ってくるため、大リーグでは日本のマウンドよりもフォークボールをより多く投じることになると指摘した。
「決め球にフォークボールを投げる人たちは最初からフォークボールを投げるという方法を取る。そうするとみんな壊れちゃうんです」とし、「千賀投手はそうではないので。1球目からも投げれるし、三振の取れるピッチャーで、ずっとそういう投げ方をしているので必ずうまくいきます。今までみたいにウイニングショットでフォークボールを投げるピッチャーとはちょっと違う」との見解を示した。
千賀の成功を確信する江川氏が唯一の不安材料に挙げたのがローテーションだ。大リーグでは中4日のローテーションが主流で、先発投手の1試合の球数の目安は100球となっている。江川氏はメジャーリーグ流のローテーションにどれだけ慣れていくかが問題とし、「今までにない負担がある」と指摘した。