大韓サッカー協会(KFA)は2022年11月4日、ワールドカップ(W杯)カタール大会(20日開幕)の街頭パブリックビューイング(PV)を中止すると発表した。10月29日にソウル・梨泰院で発生した雑踏事故で150人以上が死亡したことを受け、サッカー協会とソウル市が協議して決定した。
大韓サッカー協会(KFA)は2022年11月4日、ワールドカップ(W杯)カタール大会(20日開幕)の街頭パブリックビューイング(PV)を中止すると発表した。10月29日にソウル・梨泰院で発生した雑踏事故で150人以上が死亡したことを受け、サッカー協会とソウル市が協議して決定した。
ソウル市内では02年W杯日韓大会から街頭PVが行われるようになり、18年ロシア大会ではサッカー協会とソウル市が共同で主催した。複数の地元メディアによると、サッカー協会とソウル市は、梨泰院の事故から1カ月もたたないうちにソウルで大衆が応援をするのは不適切だと判断した。
プロ野球韓国リーグは規模最小化
韓国政府は11月5日まで国家哀悼期間と定め、スポーツ界、芸能界など各種様々なイベントが中止となった。哀悼期間中に開幕した韓国プロ野球の韓国シリーズは花火大会など試合前後に準備されたイベントの大部分がキャンセルされ、規模を最小化して行われている。
このような中、韓国メディア「京畿連合新聞」(WEB版)はW杯の街頭PVなど各種イベントが事故の影響を受けて軒並み中止になることに対してインターネットで哀悼の強要と自律をめぐり論争が起きていると伝えた。
インターネットでは「(梨泰院の事故は)社会的災害であり規模がすごく大きかったため、喪失に対して心を整理して今後のことを準備する時間は必要ないのか?」「同時効果または共感効果の高い集団群と場所で発生したことなので多くの人々に間接的にもPTSDのような影響を与えたようだ」「今回の事件はセウォル号、大邱地下鉄惨事時とは大きく異なるようだが...」など様々な声が上がっているという。
同メディアによると、10月30日に行われた「第1回テーマパークピクニック秋の大フェスティバル」に出席した歌手のイ・チャンウォンが、国家哀悼期間中であることを理由に「歌を歌うことはできない。本当に申し訳ない」と謝罪すると、一部観客から暴言を浴びせられたという。
同イベントに関して複数の韓国メディアが報じており、「マネートゥデイ」(WEB版)は、一部観客がステージから降りてきたイに近付いて暴言を吐き、さらにマネージャーと揉み合いになったと伝えた。この様子を収めた動画がSNSなどで拡散され大きな話題になったという。