プロボクシングの元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏(50)が2022年11月5日にユーチューブチャンネルを更新し、K-1で活躍した「ミスター・パーフェクト」アーネスト・ホースト氏(57)とスパーリングを行った。
「ホーストのパンチキックが見れるなんて圧倒的に感謝」
ホースト氏はK‐1世界無差別級トーナメント優勝のマハムード・サッタリ(イラン、31)とともに竹原氏のジムを訪れ、サッタリにパンチやキックの指導を行い、キックボクシングの形式で2分1ラウンドのスパーリングを披露した。
その後、竹原氏のジムに所属する選手とボクシング形式のスパーリングを行い、最後に竹原氏とヘッドギアなしで2分1ラウンドのスパーリングを行った。内容は軽めのものだったが、プロボクシングの元世界王者と元K-1王者の豪華対決にファンは興奮を隠さなかった。
動画のコメント欄には「竹原さんとホーストのスパーとか、こんなものが見られる日が来るとは...」「ホーストのK-1デビューから全盛期をリアルタイムで見てた世代だから鳥肌が止まらん(笑)」「57才とは言え今ホーストのパンチキックが見れるなんて圧倒的に感謝しかない!」などの声が寄せられた
スパーリングを終えた竹原氏は「ホーストさんは圧がすごいし、ハンドスピードもあるし上手いね。57歳ですよ」と年齢を感じさせないレジェンドの動きを称賛し、ボクシング引退直後のエピソードを披露した。
竹原氏「昔K-1に出ろと言われた」
「昔、(ボクシングの)世界チャンピオンを引退した後に『K-1のヘビー級で出ろ』と言われた。でもずっと断っていた。今日分かったことは、やらなくて良かったです。あんなの蹴られたら死んじゃうよ」
竹原氏は95年12月にWBA世界ミドル級王者ホルヘ・カストロ(アルゼンチン)に挑戦し、判定勝利を収め日本人選手として初めて世界ミドル級タイトルを獲得した。96年6月の初防衛戦で世界1位ウィリアム・ジョッピー(米国)に9回TKO負けを喫しベルトを失った。試合後、網膜剥離が発覚して24歳で現役を引退。通算成績は24勝(18KO)1敗。
一方のホースト氏は、90年代前半にK-1に参戦し、ピーター・アーツ(オランダ)、アンディ・フグ(スイス)らと共に活躍。K-1では4度の優勝を誇り、パンチ力の強さや技術の高さから「ミスター・パーフェクト」と呼ばれた。現在は格闘技イベント「ホーストカップ」で後進の育成に尽力している。