ホット飲料の「保温性」こだわってきたアサヒ
なぜ、保温性の高さを打ち出したのだろうか。実は同社の実施した消費者調査の結果、温かい無糖茶を買う客は、飲み物に「温かさが長く続く」ことを求めていることが判明。こうしたニーズを受け、中味が冷めにくい不織布素材のラベルを開発した。
そして、同社は過去にも「保温性」を売りにしたホット飲料を展開していた。18年9月に秋冬向けとして販売した「ほっとレモン」は、熱伝導率の低い多孔質ポリプロピレンを用いた「保温ラベル」を採用(現在は販売終了)。従来の「ほっとレモン」と比べ、液温を2℃高く保てることを売りにしていた。発売当時のアサヒのニュースリリースによると、ホット飲料に保温ラベルを用いたのは、これが業界初だった。
それから4年が経ち、今度は「不織布素材」を用いた保温ラベルを導入したアサヒ。担当者は「競合他社もデザインでの情緒的なあたたかさの訴求をしていましたが、機能的には訴求出来ておらず、不織布を採用することでニーズが叶う商品を提供できるのではと考えました」と、「機能的な温かさ」が商品の強みだと話す。
SNS上では「スゴイ!」「こういうの待ってた!」「初めて見た!」「すぐに冷めてしまうのが残念だったから嬉しい!!」などの声が聞かれている。今後の他商品への導入については「検討中」とした。