内装は昭和なのに...外観が「サイバーパンクすぎ」 ギャップ話題の老舗銭湯、主人に聞いたその歴史

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建物は国の登録有形文化財に指定

   ネオンの光は、常連客にとってはが目印であり、遠方から足を運ぶ人々にとってはレトロ銭湯のシンボルかつ「インスタ映え」のスポットとしても親しまれているという。

「3代目の自分にとってはこのネオンサインは暖簾のような物です。営業を開始する14時から明るい内にネオンを点灯し、『ゆ』の暖簾をかけます。
夕暮れ時から夜にかけて、辺りをほんのりと紅に染めて行く様子はノスタルジックで自分は好きです」

   「サイバーパンク」な銭湯として紹介され、話題になった一乃湯だが、内装は「昭和レトロ」を売りとしている。中森さんは3代目を引き継いだ15年前、地元の人々はもちろん、県外からも多くの人々が来てほしいと考え、友人に空間コーディネートを依頼したという。

「昭和の建物、ネオン、内装、小物を生かして『昭和レトロ銭湯一乃湯』を観光銭湯として発信を始めました。今は『昭和の豊な暮らし』をテーマに手ぬぐい、風呂敷、下駄、純石鹸などの小物をそろえて銭湯のある暮らし、文化を伝えています。
脱衣室の雰囲気も元々の雰囲気を活かしてゆっくりくつろいでいただく空間を意識してしつらえました」

   一乃湯の本館は本格木造建築で、神社仏閣によくある唐破風の屋根や折り上げ格子天井が特徴だ。入口の石柱門と共に、国の登録有形文化財に指定されている。

   ネオンサインを撮影したtoshiboさんは、取材に対し「夜の外観とはうってかわってレトロな内装でして、昔ながらの面影を残した脱衣所、当時のまま綺麗に残っているお風呂など、素敵なところでした」と感想を述べた。

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