恒例の航空祭を前に、外の柵に脚立をチェーンロックする行為があったとして、埼玉県狭山市と入間市にまたがる航空自衛隊入間基地が、「迷惑」だとしてツイッターで苦言を呈している。
住宅地や道路も基地内から見えるフェンスに、脚立1台がチェーンロックをかけられている。
「基地周辺での迷惑行為等は今後の行事にも影響する可能性」
この写真は、入間基地の公式ツイッターが2022年11月2日に投稿した。
写真に大きく赤い×印が付けられ、投稿では、こう注意を呼びかけた。
「基地の外柵に脚立をチェーンロックする事案が発生しました。今年の航空祭は抽選となり楽しみにされている方には申し訳ありませんが、基地周辺での迷惑行為等は今後の行事にも影響する可能性があります。ご協力下さい。放置された脚立等は拾得物として処置します」
入間航空祭は、新型コロナウイルスの感染拡大で中止が続き、3日に3年ぶりに開かれる。前回の19年は、12万人以上が訪れてにぎわったが、今回は、感染防止のため、事前応募で来場人数を限定しており、抽選となった。
恒例の曲技飛行隊「ブルーインパルス」は飛ばず、入間飛行部隊が展示飛行を行うことになっている。C-1、C-2輸送機などが飛行するほか、今回は地上展示になるが、F-15、F-2戦闘機もお目見えする予定だ。
「施設管理権侵害で、チェーン切断が判例などで認められている」
入間基地が脚立の写真を投稿すると、4000件以上リツイートされて拡散し、「撮影の場所取りなんだろうな」との推測が出た。そして、この迷惑行為に対して、「基地施設にこれは・・・」「航空ファンならルールを守りましょう」と嘆く声が相次いだ。
脚立のチェーンロックについて、入間基地の基地渉外室長は11月2日、J-CASTニュースの取材に対し、「航空機を撮影する場所取りのためと思われます」との見方を示したうえで、こう話した。
「こちらには、施設管理権がありますので、それを侵害しているということで、判例などでは、チェーンロックを切っていいことになっています。こうした行為があれば、きっちり対応するということをお知らせするために、ツイッターに投稿しました。過去にも、何回かこうした行為があり、マナーが悪いですね」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
#入間航空祭 まであと1日
— 航空自衛隊入間基地(Official) (@jasdf_iruma) November 2, 2022
基地の外柵に脚立をチェーンロックする事案が発生しました。
今年の航空祭は抽選となり楽しみにされている方には申し訳ありませんが、基地周辺での迷惑行為等は今後の行事にも影響する可能性があります。ご協力下さい。
放置された脚立等は拾得物として処置します。 pic.twitter.com/4vFJAAs8Ej