2022年11月3日の格闘技イベント「Breaking Down6」の前日記者会見で、参加選手が対戦相手に乱暴狼藉をはたらき、流血する騒ぎが起きた。
視聴者からは加害者や運営への批判が続出し、同業者も「プロレスだとしても加減の知らない素人の乱闘とか危ないし、よくない」と苦言を呈している。
「泳がしてた運営と未来にも責任はある」
格闘家の朝倉未来がスペシャルアドバイザーを務めるBreaking Down6。東京都内で2日に前日記者会見があり、出場者が集結した。
騒動を起こしたのは、「会津の喧嘩屋」を自称するユーチューバーの久保田覚だった。対戦相手で同じくユーチューバーのまさおの挑発に我慢ならず、座っていたパイプ椅子で思い切り殴打した。スタッフが制止に入るも間に合わず、顔半分が赤く染まるほど流血した。
"場外乱闘"をウリにしているイベントとはいえ、不快感を覚える視聴者は少なくなかった。SNSでは「傷害事件だろ」「永久追放でいい」と久保田への強い非難や、「久保田に関しては視聴者から元々危惧されてたはず。それを泳がしてた運営と未来にも責任はある」「さすがに今回は運営も対処してほしい」と運営への厳しい意見が寄せられている。
11月6日の格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」に出場予定の格闘家・平本蓮は「ブレイキングダウンはいつか重傷者が死人が出るんじゃないかって思ってたけどプロレスだとしても加減の知らない素人の乱闘とか危ないし、よくないと思います」とツイート。
格闘家の山本聖悟も「(「素人の喧嘩」か「格闘家も交えた異種格闘技戦」かの)線引きがしっかりできていないと、今回の様な実力のない素人が注目させる為の暴行が起きてしまうと思います」と問題提起し、元総合格闘家のジョビン(松本晃市郎)は「久保田の試合は絶対に中止にしてほしい。今回のを許して試合させたらまた絶対同じような事する。流石にこれ以上久保田を調子に乗らせるのはまずい。ブレイキングダウンのためにも永久追放した方がいい」と運営に決別を勧めた。