プロ野球楽天の元監督で阪神OBの田尾安志氏(68)が2022年11月1日にユーチューブチャンネルを更新し、秋季キャンプ不参加の阪神・糸原健斗(29)に言及した。
阪神は10月31日に球団公式サイトで秋季キャンプ参加メンバーを発表。梅野隆太郎(31)、大山悠輔(27)の主力に加え日本ハムから移籍した渡辺諒(27)らが名を連ねたが、糸原は不参加となった。キャンプは11月2日に高知県安芸市でスタートした。
「糸原のウィークポイントは守備」
田尾氏は秋季キャンプが開始されるにあたり「一番気になったのは糸原選手。この秋季キャンプに参加していない。『あれっ』と思いましたね」と述べ、その理由に言及した。
「今年まで糸原選手を中心にポジションを考えているんじゃないかと思うくらい矢野監督が糸原を重視して使ってきた。その糸原選手が秋季キャンプに入っていない。これはちょっと驚きました。彼のウィークポイントは守備。守備を鍛えるのは秋。倒れるまでやってもいいぞと。故障寸前まで練習してもいいんだという時期。その時期に糸原を秋季キャンプに呼んでいないというのはちょっと気になりました」
糸原は今季、132試合に出場して打率.247、3本塁打、36打点をマーク。守備では主にセカンドとサードを任された。岡田彰布新監督(64)は来季の守備に関して佐藤輝明(23)をサード、大山のファースト固定を公言しており、内野は二遊間で熾烈なレギュラー争いが見込まれる。
「岡田監督は糸原をどういう風に考えているのかな」
田尾氏は「彼(糸原)は今年ちょっと打率が低かったけれども勝負強さを持っている。戦力としてはいてもらいたい。そういう重要な選手なので『岡田監督は糸原をどういう風に考えているのかな』と、ちょっと考えさせられました」と胸の内を明かし次のように続けた。
「(岡田監督は)守備は厳しいと判断したのかもしれません。そうなると代打のひとりという見立てで考えているのであれば、秋の練習でそんなに守備練習をしなくてもいいという発想にもなりますけども、できれば戦力の一人として考えるのであれば守備練習をきっちりして、トップクラスの守備力でなくてもいいと思います。並みの守備ができる選手になってもらいたいと思います。そういった点で糸原選手が秋季キャンプに名前を連ねていないというのはちょっと異様な感じがしました」
スポーツ紙などの報道によると、糸原は甲子園球場で行われた秋季練習で自身の課題を守備だとし、守備力強化に向けて意気込みを見せた。