寺地拳四朗「完勝」の王座統一戦、勝敗分けたポイントは? 「京口は6回に勝負をかけるべきだった」識者分析

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「京口選手は6回に勝負をかけるべきだった」

   金平氏が試合のポイントに挙げたのが6回の攻防だ。直前の5回に京口はダウンを喫しながらもすぐに反撃に出て寺地を追い詰めた。続く6回は寺地選手が距離を取り再びペースをつかみ主導権を握った。

   金平氏は「京口選手は5回にダウンを奪われた後、寺地選手が打ち疲れたところをうまくとらえかけたが、ゴングが鳴り攻撃が途切れてしまった」と振り返り持論を展開した。

「定石としてはその直後の6回にすぐ攻撃にいかなくてはならない。だが間を取ってしまっことで寺地選手がリズムを取り戻すことができた。あそこが大きかった。京口選手は勝負をかけるべきだったが、あそこでお互いに落ち着いてしまった。京口選手も分かっていただろうが出ることができなかった」

   そして「寺地選手は常に先に先に攻めていった。いい距離感で右ストレート、右クロスが当たっていたので京口選手の陣営は混乱したでしょう。京口選手はしっかりガードを上げてパンチを見ていたが、それを上回る変化に富んだ寺地選手のボクシングでした。結果として非常に内容の濃い面白い試合になったが、全体の流れからすると寺地選手の完勝でした」と締めくくった。

   世界主要2団体の王座統一に成功した寺地は試合後、この日のセミファイナルで王座防衛に成功したWBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンザレス(プエルトリコ、31)に3団体王座統一戦を呼びかけた。

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