サッカー元日本代表FWの城彰二氏(47)が2022年10月26日にユーチューブチャンネルを更新し、11月に開催されるワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表メンバー26人を予想した。メンバーは11月1日に発表される。
「吉田と冨安のセンターは固い」
動画では城氏がGK、DF、MF、FWの順でメンバーを予想。GKは権田修一(33)、シュミット・ダニエル(30)、谷晃生(21)の3人を選出し、3度のW杯出場経験を持つベテランの川島永嗣(39)が外れると予想した。
城氏は「川島選手は精神的支柱だし色々と経験値は高いけど権田選手も30歳を超えていて別に精神的支柱は必要ないなと思うと、雰囲気だったり今後の事を考えるとダニエル選手を入れた方が絶対にいい」と川島をメンバーから外した理由を説明した。
カタール大会はDFの負担が大きいとの見解を示した城氏は、主将・吉田麻也(34)をはじめ酒井宏樹(32)、冨安健洋(23)、長友佑都(36)、谷口彰悟(31)、伊藤洋輝(23)、山根視来(28)、中山雄太(25)、板倉滉(25)ら9人を選出した。
城氏は「センターも替えが必要だし色々バックアップを考えると結構人数が多くいないときついかなと」とし、「吉田と冨安のセンターは固いと思う。でもケガとか体調とか色々あるから谷口と伊藤をしっかりとバックアップに入れてとか。サイドは山根、中山もいるし。このあたりもバックアップでいいという気がする」と分析した。
MFは遠藤航(29)、守田英正(27)、伊東純也(29)、鎌田大地(26)、久保建英(21)、堂安律(24)、旗手怜央(24)、田中碧(24)、相馬勇紀(25)、三笘薫(25)らを選出。南野拓実(27)、原口元気(31)、柴崎岳(30)は外れると予想した。
「大迫はコンディションが悪くても入れた方がいい」
城氏は南野に関して「ペナルティーエリアの中での仕事でキレキレの時代をよく知っているし、彼を残してもいいかなと思ったんだけれども今のパフォーマンスを考えるとちょっと他のほうが可能性があるのかなという気がする。なのであえて外しました。もっと頑張れという意味合いで」と説明し、原口にも言及した。
「4-2-3-1が基本になってくると思う。それか一番最初に戻して4-3-3という形でやるのか。4-3-3だと左右で原口選手を使うことができるけど、4-2-3-1のベースで考えるとダブルボランチを敷かなきゃいけない。そうなると原口選手はここで必要ないんじゃないかと思うわけ」
FWに関してはコンディション不良のため代表から離れている大迫勇也(32)の必要性を主張し、上田綺世(24)、前田大然(25)、浅野拓磨(27)らを選出した。
城氏は「結局あそこまで体を張ってボールをキープできる選手がいない」と大迫のプレーを高く評価し、「4-2-3-1のワントップというのはワントップでボールをキープできないとシステム的に機能しなくなる。1回中央でタメを作ってそこから2列目が飛び出していくとか。そういう戦術だから」と解説した。
そして「大迫選手は絶対なのかなと。コンディションが悪くても入れた方がいいと思う。そこそこやれると思う。特にドイツ戦なんて相手が強い、当たりも強いけど、彼はそこで経験してるし。あそこでボールをキープする体の使い方は彼しかできないと思う。上田選手もこの間の試合でちょっと片りんを見せたけど大迫と比べるとまだまだと思う」と大迫に全幅の信頼を寄せた。
日本代表は11月1日のメンバー発表後の17日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイでカナダと親善試合を行う。W杯カタール大会は11月20日に開幕し、グループEの日本は初戦(23日)ドイツ、第2戦(27日)コスタリカ、第3戦(12月1日)でスペインと対戦する。