脳科学者の茂木健一郎氏(60)が2022年10月27日、YouTubeチャンネルとツイッターを更新し、「少年革命家」を名乗る不登校YouTuber・ゆたぼんさん(13)が原爆ドームを訪れた動画での発言が批判されていることについて、再び持論を展開した。
「考え方の根本が違うんですよね」
現在「スタディ号」で日本一周中のゆたぼんさんは23日、広島の原爆ドームで撮影した動画を公開。「1945年8月6日にアメリカが日本の広島県と長崎県に原爆を落とした」などと発言し、ネット上では「長崎に原爆落ちたの8月9日だろ」「やっぱり学校に行く事は大事だとよくわかる」と批判が広まっていた。ゆたぼんさんの父である中村幸也氏(42)もツイッターで、
「まだ13歳のゆたぼんに対して言葉の粗探しをして揚げ足取りしてる奴らって本当に終わってるな」
と怒りをあらわにしていた。
騒動に対し、茂木氏は26日「ゆたぼんにレベルが低い、義務教育受けろ、と言っているひとたちの方がレベルが低い」などとツイッターやYouTubeで主張。茂木氏の発言には、一部のネットユーザーから批判が寄せられていた。
そんな中、茂木氏は27日にツイッターで「考え方の根本が違うんですよね」とコメントし、YouTubeで公開した動画を紹介。今回の騒動について、再度持論を展開した。
「ゆたぼんについて、あの、色々前提が違うんですね。学力の内容については既に何回も喋ってるんだよね。中学入試如きの知識やスキルが学力だと思ってるのほんと笑っちゃうなと思うんですけど...」
とし、「全部僕にとって違和感がある。なんでかっていうと前提が違うから」と寄せられた批判について物申した。
「ネット民全体に言えることで、余計なお世話なんだよね」
そのうえで、「(ゆたぼんさんが)学校に行かなくてどういう大人になるのか茂木さん責任とれるんですか?」といった批判があったとして、「人さまのご家庭のことに誰か他人がいちいち口出さなきゃいけないんですか? 責任とるってどういうことですか? おかしくないですか?」「ネット民全体に言えることで、余計なお世話なんだよね」苦言を呈した。
また、「ネットで見えるご家庭のご様子を見ただけで、なんでその家庭のことがわかると思うんだろう?」と疑問を呈し、「ネット民の頭の単純な構造にすごく不思議でしかなくて、それおそらく統計的な推論規則としては間違ってますからね」とした。
続けて、「ゆたぼんは一生懸命やっているし、ゆたぼんのパパもご家族も一生懸命生きてらっしゃるっていう、そういう前提で物を見てる」とし他人をリスペクトし、尊重しあうのが本来の社会の在り方ではないかと疑問を投げかけた。
さらに茂木氏は、ゆたぼんを批判するネットユーザーに対して、「なんであんたらそんな不自由なんですか?他人に対してそういうある型を押し付ける人達って、自分も元々不自由に生きてるんだと思います。お気の毒ですよね」などと皮肉っていた。