「負けた選手の評価が落ちるということはない」
金平氏は「寺地選手は矢吹選手との初戦で矢吹選手の荒々しいボクシングに飲み込まれてしまった。対する京口選手は今年6月にメキシコで行われた防衛戦でラフファイト気味の相手に打ち勝った。ですのでフィジカル的なファイトになった場合、京口選手が優位だと考えます」との見解を示した。
攻撃力においては寺地の進化を評価した。直近の矢吹との再戦に関して「攻撃力がすごくアップしていた。矢吹選手を最初から圧倒する形で寄せ付けなかった。寺地選手は自信を持って矢吹選手に挑んでいったように見えました」と分析した。
日本人同士による初の世界王座統一戦となった12年の試合は、WBC王者・井岡がWBA王者・八重樫を判定で破り2団体の王座統一に成功した。勝利した井岡はその後、ライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級を制して世界4階級制覇を達成。敗れた八重樫はライトフライ級、フライ級の王座を獲得し世界3階級を制覇した。
金平氏は「八重樫選手は井岡選手に負けてしまったが、良い試合をしたので人気が落ちるということはなかった。その後は階級を変えて活躍しましたし、良い前例となったと思います」と当時を振り返り、「今回の2人にしてもそう。内容にもよりますが、負けた選手の評価が落ちるということはないと思います」と述べた。
そして最後に「かみ合う試合になると思いますし、名勝負になる予感がします。ただ勝敗の予想は非常に難しいです」と語った。