巨人戦力外の山口俊、獲得する球団はあるか 各チーム若返り...指摘される「厳しい現実」

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   巨人・山口俊が来季の戦力構想から外れ、退団することが決まった。2022年10月26日の報道によると、現役続行を希望しているという。

  • 山口俊(写真:Penta Press/アフロ)
    山口俊(写真:Penta Press/アフロ)
  • 山口俊(写真:Penta Press/アフロ)

「かつては剛速球が武器の山口だったが...」

   DeNAでは守護神、先発で活躍。16年オフに巨人にFA移籍すると、19年に15勝4敗、防御率2.91と先発の柱で5年ぶりのリーグ優勝に貢献し、最多勝と最高勝率(.789)、最多奪三振(188)のタイトルを獲得した。

   同年オフに球団史上初のポスティングシステムで米ブルージェイズに移籍。メジャーでは通算17試合登板で2勝4敗1ホールド、防御率8.06と目立った活躍ができず、昨年6月に巨人に復帰したが、今季は1軍で1試合登板のみ。22年4月8日のヤクルト戦(東京ドーム)で救援登板して2回無失点に抑えたが、10日後に登録抹消されてファーム暮らしに。若手の台頭もあり、1軍に再昇格できなかった。

   シーズン中に右膝の違和感を訴えたが、現在のコンディションは万全に近い。日米通算68勝112セーブ26ホールドと実績は十分。起用法の幅が広く、他球団が獲得に興味を示す可能性があると見られるが、スポーツ紙記者は「現実は厳しいと思います」と指摘する。

「各球団は若返りを図り、先発のコマ不足に悩んでいる球団は多くない。救援でも実績十分だが、今のリリーフ陣は150キロを超えるパワーピッチャーが主流となっている。かつては剛速球が武器の山口だったが、35歳とベテランの現在は140キロ前半の直球に、多彩な変化球を組み合わせて抑える投球パターンになっている。このスタイルをどう評価するか。推定年俸6000万円からの大幅減俸でも、獲得に名乗りを挙げる球団があるか微妙な状況です」

   ベテランの取り巻く環境は厳しい。山口と同学年の「87年世代」は中日・平田良介、楽天・福井優也も今オフにチームの構想から外れて退団。西武・十亀剣、ロッテ・田中靖洋は現役引退を決断した。果たして、山口に吉報は届くだろうか。

(中町顕吾)

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