WBC栗山監督は「韓国野球をほとんど把握したように思える」 訪韓視察に地元メディア警戒感

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の栗山英樹監督(61)が2022年10月24日に訪韓し同日に行われた韓国リーグのプレーオフ第1戦となるLGツインズ対キウム・ヒーローズ戦を視察した。WBC第1次ラウンドで日本と対戦する韓国では複数のメディアが栗山監督の訪韓を報道し警戒を深めた。

  • WBC栗山監督(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
    WBC栗山監督(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
  • WBC栗山監督(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

栗山監督は稲葉監督と姿重なる

   スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、ヤクルトとオリックスによる日本シリーズ開催中に栗山監督が韓国のプレーオフを視察したのは様々な目的があるとした。

   目的のひとつにLGツインズとキウム・ヒーローズには韓国代表チームに選出される選手が多数所属していることを挙げ、韓国シリーズ(日本シリーズ相当)を控え両チームのメンバーが最高の集中力を持ってプレーしているため、より良い戦力分析の機会であると指摘した。

   記事では21年に行われた2020東京五輪について言及し、当時日本を率いた稲葉篤紀監督(50)と栗山監督の姿が重なると伝えた。

   稲葉監督は19年の第2回プレミア12の大会2カ月前に訪韓し韓国リーグの試合を視察。当時韓国代表の主力が多数所属していたキウム・ヒーローズ、サムスン・ライオンズ、SK(現SSGランダース)の試合を視察し選手たちのプレーを分析したという。日本はプレミア12決勝で韓国を破り優勝を果たし、2020東京五輪では準決勝で韓国を下した。

栗山監督「現場を見て雰囲気を感じてみたかった」

   このような背景もあり同メディアは、「栗山監督は稲葉監督のように韓国野球をほとんど把握したように思える」と指摘した。一方で韓国代表の李強喆(イ・ガンチョル)監督(56)はまだ最初の一歩を踏み出しておらず、技術委員会が対戦国の分析をしている段階にあるとし、日本に後れを取っているとの見解を示した。

   地元メディア「OSEN」(WEB版)は、栗山監督の訪韓を伝える中でキウム・ヒーローズの看板選手で今季打撃部門5冠を達成した李政厚(イ・ジョンフ、24)が、日本が最大に警戒すべき選手であると強調した。

   記事では栗山監督はすでに李の存在を知っていると指摘。李は東京五輪で日本のエース山本由伸投手(オリックス、24)から2安打を放ち日本を緊張させたとし、2年連続で沢村賞を受賞した山本を攻略するのは日本の投手全てを攻略できるという事だと主張した。

   前出の「スポーツ朝鮮」によると、栗山監督は訪韓の理由について「10年間日本ハムを率いて他国の野球を見る機会がほとんどなかった。現場を見て雰囲気を感じてみたかった」とし、「李政厚、金賢洙(キム・ヒョンス、34)など多くの選手が勝負のかかった試合でどのようなプレーをするのか見たかった」などと語ったという。

姉妹サイト