プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムで活躍した野球解説者の高木豊氏(64)が2022年10月23日にユーチューブを更新し、海外フリーエージェント(FA)権を保有している近藤健介(29)に言及した。
「打線は近藤がいないと成立しない」
近藤は今季が3年契約の最終年でシーズン中の7月に海外FA権を取得。チーム在籍11年で通算打率.307、52本塁打、446打点の数字を残している。今季は99試合に出場して打率.302、8本塁打、41打点をマーク。21年に行われた2020東京五輪では日本代表として出場し金メダル獲得に貢献した。
高木氏は冒頭で「(近藤は)残るだろうな。(FA権を)行使して残るよ」と予想し、その理由を次のように説明した。
「日本ハムの今や顔だし、野手としてのリーダーだし。その自覚と責任があってエスコンフィールド北海道に球場を変えるという事を考えて、トップの選手だということを考えると近藤は動かない」
そして「新庄はやっぱり近藤頼り。近藤がいないと成立しない。そういう打線」とし、「近藤は出塁率が高い。最近(投手の)球が速くなってきたりしてヒットを打ったり連打というのが難しくなっている。一発で同点だとか、一発で勝負が決まるとかそういう野球が増えている。その中で出塁率が高いやつは貴重」と高く評価した。
「将来的なことを考えると目先の1億、2億を取るのか」
近藤は17年以降、6年連続で4割以上の出塁率をキープしており今季の出塁率は.418だった。11年間の通算でも4割を超える.413と高い数字を残している。
高木氏は近藤がチームに残留することが「将来的なビジョンを考えた時に1番キレイに収まる格好だと思う」と指摘し、「コンちゃんは我慢しとけば日本ハムの監督まであるよ。将来的には。将来的なことを考えると目先の1億、2億を取るのか。それもと人生の設計として人脈とか色々なこと、北海道のファンとかいろいろ考えた時にコンちゃんのスタイルは(チームから)出ない方がいいと思う」と力説した。
近藤の今後の動向に注目が集まる中、新庄剛志監督(50)は21日にインスタグラムを更新し、「素晴らしいドラフトとなりました 次はエスコンフィールドで近藤君と一緒に野球が出来る様に全力で願い続けます??」とのコメントを投稿し、近藤の引き留めに意欲を見せた。
新庄監督1年目となった今季は59勝81敗3分けでリーグ最下位。2年目の来季は本拠地をエスコンフィールド北海道に移しリーグ優勝、日本一を目指していく。