仕事辞めてラーメン店主に→半年で売り上げ悪化、そして... Twitter体験談に見た「脱サラのリアル」

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   会社員を辞めて事業を興す「脱サラ」。「実は密かに、いつか脱サラすることを夢見てます......」という人も少なくないのでは。そんな脱サラについて、Twitterでは夢と現実のギャップを示す話題がたびたび拡散されます。

   ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が、Twitterに見る脱サラの現実をたどってみました。

  • 脱サラは世知辛い(画像はイメージ)
    脱サラは世知辛い(画像はイメージ)
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「脱サラしてパン屋」は「脱サラして漫画家」より難しい?

   脱サラして飲食店などのお店を始めることは、退職後の夢としてよく挙げられるプランです。しかしいざ実現しようとなると、さまざまな現実的ハードルが。

   アメリカで寿司職人をしているTwitterユーザーが、脱サラしてカフェをやりたい人と考えている人に向けて、まず「空いても混んでもいない店に行って、1時間くらい座ってみる」ことをすすめたツイートが注目されました。

   お店の様子を観察しつつ、客の人数や自分がお店で使った額、従業員の人数×営業時間×時給、といったポイントをざっくり計算してみると、現実的なハードルの高さが見えてくるのだとか。

   このツイートに対し、「実家が喫茶店ですが、人を雇うと利益が残らない」「カフェでいつもこれ気にしながら観察してるけど、ほんとに怖い」といった反応が寄せられました。起業セミナーに参加した多数のカフェ経営希望者が、事業計画の段階でこの現実を見せられプランを練り直していた、という報告も。

仕事を辞めてカフェをやろうと思っている人は、空いても混んでもいない店で1時間くらい座って客単価や回転率を計算してみましょう→難易度高すぎることがわかる- Togetter

   また、元小麦粉業界の営業マンだという漫画家のちば・しゅうさんは「『脱サラしてパン屋になる』という夢は、『脱サラして漫画家になる』という夢よりも過酷」と語っています。

   パン屋の開業にはかなりの設備や体力が必要となるため、副業や兼業がしやすい漫画家の方がまだ現実的だとのことです。どちらの世界も見てきた方ならではの、リアルな指摘ですね。

憧れる人は多いけど「脱サラしてパン屋さんに」は、例えば脱サラで漫画家になるより大変だぞ...という話- Togetter

協力者選びにも判断力が求められる

   独立にあたって、成功率を上げるために専門家に協力を仰ぐこともあります。しかし、どんな専門家を頼るかについても注意すべき点がありそうです。

   都内で税理士をしているというツイッターユーザーが、脱サラをしてラーメン屋をやりたいという方の相談に乗った経験をツイートしたところ、反響を呼びました。

   この投稿者いわく、相談者に事前の研究や初期投資を抑える方法など、現実的なアドバイスをしたものの、「正論だけど夢がない」と言われてしまったそうです。

脱サラしてラーメン屋をやりたいという相談を受けて税理士がアドバイスしたら『夢がない』と言われ"コンサルもする製麺業者"と手を組んでしまった話- Togetter

   その後、相談者はコンサル業もしている製麺業者と組み、8000万円の初期投資をしてラーメン屋を開店したものの、半年も経たずに売り上げは悪化していったといいます。

   結局、投稿者は相談者から顧問契約を解消されたため「その後のことは分からない」としていますが、相談者のお店があった場所は今、別のお店になっているそうです。

   自営業では協力者を選ぶにあたっても、自身でしっかり判断しなければならないことが分かるエピソードです。

なぜかつぶれない喫茶店で働きたい

   どうしても世知辛い話の多い脱サラネタですが、それでも「夢」はつきません。

   あるTwitterユーザーが「人が来ないのになぜかつぶれない喫茶店でマスターしながら、バイトの子に「こんなんじゃ店つぶれちゃいますよ?」と言われつつ働くのが将来の夢」と投稿すると、共感の声が殺到しました。

人が来ないのに何故か潰れない喫茶店でマスターをしながらバイトの子に心配されたい→この夢を持っている人は多い模様、どうやったら叶うのか?- Togetter

   「誰かの人生相談を聞きながら飲めもしないコーヒーついでいたい」「ガンプラを組める喫茶店みたいなのするのが老後の夢」などなど、他のTwitterユーザーから出てくる願望もつきません。

   数は少ないですが、ビルのオーナーが趣味でやっているなどの背景から「なぜかつぶれない喫茶店」は実在するようです。実際にそんなお店で働いていた人から、店員としてやったことは「マスターと常連の話し相手だけ」だったという報告もありました。

   夢想するだけならタダ。さらにそんなお店が実在するという話まで聴くと、憧れがいっそう強くなりそうです。

   「脱サラ」の話題が拡散されると、「どんな形であれば実現可能であるか」という議論も必ずと言っていいほど出てきます。

   世知辛さを知りつつも、ついつい「自分だったらどうするか?」と想像したくなる魅力があるネタだからこそ、脱サラネタは拡散されやすいのかもしれませんね。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。 今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

今回紹介したまとめ一覧

仕事を辞めてカフェをやろうと思っている人は、空いても混んでもいない店で1時間くらい座って客単価や回転率を計算してみましょう→難易度高すぎることがわかる- Togetter

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