会社員を辞めて事業を興す「脱サラ」。「実は密かに、いつか脱サラすることを夢見てます......」という人も少なくないのでは。そんな脱サラについて、Twitterでは夢と現実のギャップを示す話題がたびたび拡散されます。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が、Twitterに見る脱サラの現実をたどってみました。
「脱サラしてパン屋」は「脱サラして漫画家」より難しい?
脱サラして飲食店などのお店を始めることは、退職後の夢としてよく挙げられるプランです。しかしいざ実現しようとなると、さまざまな現実的ハードルが。
アメリカで寿司職人をしているTwitterユーザーが、脱サラしてカフェをやりたい人と考えている人に向けて、まず「空いても混んでもいない店に行って、1時間くらい座ってみる」ことをすすめたツイートが注目されました。
お店の様子を観察しつつ、客の人数や自分がお店で使った額、従業員の人数×営業時間×時給、といったポイントをざっくり計算してみると、現実的なハードルの高さが見えてくるのだとか。
このツイートに対し、「実家が喫茶店ですが、人を雇うと利益が残らない」「カフェでいつもこれ気にしながら観察してるけど、ほんとに怖い」といった反応が寄せられました。起業セミナーに参加した多数のカフェ経営希望者が、事業計画の段階でこの現実を見せられプランを練り直していた、という報告も。
仕事を辞めてカフェをやろうと思っている人は、空いても混んでもいない店で1時間くらい座って客単価や回転率を計算してみましょう→難易度高すぎることがわかる- Togetter
また、元小麦粉業界の営業マンだという漫画家のちば・しゅうさんは「『脱サラしてパン屋になる』という夢は、『脱サラして漫画家になる』という夢よりも過酷」と語っています。
パン屋の開業にはかなりの設備や体力が必要となるため、副業や兼業がしやすい漫画家の方がまだ現実的だとのことです。どちらの世界も見てきた方ならではの、リアルな指摘ですね。
憧れる人は多いけど「脱サラしてパン屋さんに」は、例えば脱サラで漫画家になるより大変だぞ...という話- Togetter