高木豊氏が太鼓判の「2位&6位」大学生野手 「走塁センス抜群」「守備は天性のもの持っている」

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   プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムで活躍した野球解説者の高木豊氏(63)が2022年10月21日にユーチューブを更新し、20日に行われたドラフト会議で中日とロッテに指名された2人の選手に言及した。

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田中は難病乗り越えドラフト指名

   動画は「高木が最も注目する大学生野手が指名へ」などのタイトルで公開された。高木氏が注目したのは、中日から6位指名された田中幹也内野手(亜細亜大)とロッテ2位指名の友杉篤輝内野手(天理大)だ。

   田中は東海大菅生高から亜細亜大に進学。身長166センチ、体重68キロと小柄ながらも俊足を武器とし、4年の春にリーグ記録に並ぶ1試合6盗塁をマークした。昨夏には国指定の潰瘍性大腸炎という難病に襲われ大腸全摘出の手術を受けたが病を乗り越えてドラフト指名を受けた。

   一方の友杉は立正大淞南高から天理大に進学。「走攻守」揃った選手として評価が高く、50メートル5秒9の俊足が持ち味。大学では1年生の春からベンチ入りをし、4年生の春のリーグ戦で首位打者に輝くなどバッティングセンスに定評がある。

   高木氏は田中について「知っている人は知っていると思うが、大病を患って大腸を摘出という大手術もあってドラフトされた。だからといって注目ではなく彼の足だよね。走塁のセンスは抜群だよ」と評価。そして亜細亜大の先輩にあたる元近鉄の大石大二郎氏を例に挙げ、小柄でもプロでやっていけると指摘した。

「バンテリンドームでこういう選手が必要」

「(大石氏は)166センチで近鉄で1番を打っていた。全然できるサイズだし野球のセンスがいい。足が速いだけに守備範囲も広いしすごく魅力がある。(元中日の)井端(弘和)みたいな選手になってほしい。ゲームに入ったらゲームの中で活躍する。練習では目立たないけれどもゲームになったら目立つような選手になってほしい。確実に井端よりも足が速い」

   さらに「中日は内野手が手薄ということも言われている。バンテリンドームでこういう選手が必要。ホームランというのは最初から考えない。とにかく塁に出たら走り回る。内野に就けば守備範囲が広い。広い球場を足でカバーする。そういう選手になれる選手だから注目しておきたい。大病をしてそれでもキャプテンをやりチームを引っ張ったという人間的にも非常に魅力のある選手だと思います」と続けた。

   友杉に関しては遊撃手としての守備力を高く評価した。「全て見たとは言わないが、色々見てきて守備が一番うまいと感じた選手。友杉は(グラブさばきが)柔らかい。意識すれば練習でも身につくが天性のものを持ち合わせている」と称賛した。

   そして「(パ・リーグには)源田(壮亮=西武)がいる、今宮(健太=ソフトバンク)がいる。内野手の第一人者が。それに負けず劣らずで行けると思う。それぐらいに選手にはなれると思う」と大きな期待を寄せた。

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