クマに襲われ、素手で応戦...緊迫の20秒間 衝撃動画に380万再生、投稿者が伝えた公開意図

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埼玉県小鹿野町「体長は1.2メートルぐらいとのことでした」

   クマが襲って来たことについて、男性は、子グマを守るためだったのではないかとの見方を示した。「こちらが熊のテリトリーに侵入したことは申し訳ない」とも伝えていた。

   男性は、ツイッター(@bear_vs_climber)でも報告しており、下山中にクマの一家も同じ方向に進んでいて追いつかれてしまったのではないかという。切り立った岩場で逃げられなかったため、クマと戦うしかなかったと説明した。この体験で、クマ避けの鈴を含め、自分の存在をアピールしながら登山することが大切だと実感したといい、多くの登山者に自分のケースを知ってほしいと考えて、動画を投稿したとしている。

   動画は、380万回以上視聴される反響を集めており、「凄すぎます よくぞご無事で」「自分だったら、驚いて体が硬直してしまいそう」「足場が悪いので滑落しなくてよかった」といったコメントが書き込まれている。投稿者は、英語でも経緯を説明していることから、海外のメディアなどからも多数の問い合わせを受けている。

   登山者からは、多くのリプライが寄せられており、アルピニストの野口健さんは10月18日、動画を見て、「岩登りの最中に上部から熊が襲ってくるとは...想定しづらく...」とツイッターで男性の状況を推し量った。とっさの対応について、「突然のことながら、パニックに陥らずナイスキック!!!いざという時にこれが出来ない人はいると思う。僕は冷静に蹴りを入れられるかな...自信ない」と感心していた。

   通報を受けた小鹿野町の産業振興課は、サイト上の「クマの目撃情報について」のページで、今回の件について、地図で二子山山頂付近の目撃地点を示して注意を呼びかけている。

   同課は18日、J-CASTニュースの取材に対し、動画を投稿した人と同じ男性ではないかとして、こう話した。

「目撃したと連絡があったのは、ツキノワグマです。電話でこの方から聞いたところでは、体長は1.2メートルぐらいとのことでした。子グマを連れていたとしたら、母グマではないかと思います。子グマを守ろうとしての行動でしょう。クマの目撃情報はけっこうありますが、襲われたというのは珍しいですね」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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