「自分と同乗者の命を守れるのは自分だけ」
運転した男性はJ-CASTニュースの取材に、「バスでいろいろな坂を下っていますが、バスが通るような道路で、かつあれだけの長さがある坂で、これより厳しいところは記憶がありません」と感想を伝えた。
事故のリスクを感じた点を「一番は勾配が急であることなのですが、そのほかに、勾配の変化が不安定で速度のコントロールが難しいこと、一方で勾配が十分に緩くなる地点が数キロに渡って全く無いこと、道幅が狭く路肩がほぼ無いこと、緊急待避所が無いことなども恐ろしいポイントでした」と振り返る。
教訓として、次のように呼びかけた。
「特に山道を運転する際はなによりも安全を優先し、自車が安全に走行できる速度を見極めて走るようにしたいです。道路を走っていると、周りの車の流れだったり、移動のスケジュールだったり、後続車に煽られたりと、怖いと思いながらスピードを上げたくなることもありますが、自分と同乗者の命を守れるのは自分だけだということを肝に銘じて走行するべきだと思います」
一方、事故現場となった県道は連日のように危険性が報じられ、走行映像を視聴したツイッターユーザーからは恐怖を感じたとする反応も目立つが、男性は「今までも多数のバスが事故なく走行していた区間です。ゆっくりと走行していて、車両に重大な故障がなければ、安全に走行できる道です」と補足している。
ふじあざみラインについて、どのような道なのか実際に走行して調査しました。結果、報道等で聞くより恐ろしい道だと感じました。
— 函嶺自動車交通【路線バス個人所有】 (@Fuso_Aerostar) October 16, 2022
見た目では勾配が伝わりにくいのですが、2速でこれだけ加速してしまうことの恐ろしさは、特に大型ドライバーさんには理解頂けると思います。 pic.twitter.com/UDcAfK5kuC