阪神移籍の渡辺諒は「ホームランが必ず増えると思う」 田尾安志氏が「大きな戦力」と期待する理由

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   プロ野球阪神のOBで野球解説者の田尾安志氏(68)が2022年10月19日にユーチューブチャンネルを更新し、日本ハムから阪神にトレードで移籍した渡辺諒内野手(27)を独自の視点から戦力分析した。

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「スターティングメンバーに左バッターが多すぎる」

   阪神と日本ハムは18日に2対2の交換トレードが成立したことを発表。阪神からは江越大賀外野手(29)と斎藤友貴哉投手(27)、日本ハムからは渡辺諒と高浜祐仁内野手(26)がそれぞれ移籍した。

   東海大甲府高出身の渡辺は13年のドラフト会議で日本ハムに1位指名され入団。19年には自身初の規定打席に到達し、打率.262、11本塁打、58打点の数字を残した。今季は出場機会が激減し21試合の出場に留まった。

   高浜は横浜高校出身で14年のドラフト会議で7位指名を受けて入団。長らく2軍生活が続くも21年は1塁のレギュラーを勝ち取り107試合に出場し打率.262、8本塁打、43打点をマーク。今季の出場はわずか7試合で本塁打ゼロの1打点に終わった。

   田尾氏は渡辺、高浜の加入について「タイガースのウィークポイントは左ピッチャーに対する打率が低いというところだったが、右バッターが2人入ってきた。ということは大きな戦力補強になる」と期待を寄せ、右打者の必要性を次のように説明した。

「やはりスターティングメンバーに左バッターが多すぎる。ここがひとつ大きなポイントだったんですよね。中野(拓夢)、島田(海吏)、近本(光司)。そして佐藤(輝明)、糸原(健斗)。これら左バッター5人はほとんど出ていたので8つの打順のうち最低5つは左バッターが並ぶという打線だった。どうしても左ピッチャーをつぎ込んでくるチームが多くなる。その左ピッチャーをなかなか打ちこなせないで苦労した2022年でした」

「セカンド、ショートのポジション争いが熾烈に」

   田尾氏は渡辺の長打力を高く評価し、甲子園球場をホームとする阪神に移籍したことで本塁打が増加するとの見解を示した。

「北海道の大きな球場をホームグラウンドにしてなかなかホームラン数も伸びなかったと思います。そういう点では甲子園球場は右バッターには有利な風がだいたい吹いている。浜風が吹いている。そういう点からすると渡辺諒選手はホームラン数が必ずと言っていいと思いますね。増えると思います。ケガさえなければずっとセカンドで使っていくのではないかなと」

   そして2人の右打者が新戦力として加わったことで岡田彰布監督(64)の戦略の幅が広がると指摘した。

「今までだけのメンバーを考えるとどうしてもある程度限られた作戦しか立てられなかったと思う。(岡田監督は)その補強をドラフト、外国人、この2つでなんとか補おうという気持ちでいたと思いますが、ここにこのトレード。このトレードが本当にうまくいったというような第1弾のトレードですね。これは非常にタイガースにとっては明るいものが見えてきたという気がしました」

   さらに「現状では渡辺諒をセカンドで使っていくのではないかな。それを考えるとショートのポジション争い。渡辺諒は必ずとは言えませんが、かなりの確率でスタートで使っていくのではないかなという気がします。来シーズンは今シーズン以上にセカンド、ショートのポジション争いが熾烈になってくる」と予想した。

   スポーツ紙などの報道によると、岡田監督はトレード成立後に渡辺の起用法について言及し、セカンドで戦力として考えていることを明かした。二遊間については「(シーズンの)80パーセント以上の固定」との意向を示したという。

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