「セカンド、ショートのポジション争いが熾烈に」
田尾氏は渡辺の長打力を高く評価し、甲子園球場をホームとする阪神に移籍したことで本塁打が増加するとの見解を示した。
「北海道の大きな球場をホームグラウンドにしてなかなかホームラン数も伸びなかったと思います。そういう点では甲子園球場は右バッターには有利な風がだいたい吹いている。浜風が吹いている。そういう点からすると渡辺諒選手はホームラン数が必ずと言っていいと思いますね。増えると思います。ケガさえなければずっとセカンドで使っていくのではないかなと」
そして2人の右打者が新戦力として加わったことで岡田彰布監督(64)の戦略の幅が広がると指摘した。
「今までだけのメンバーを考えるとどうしてもある程度限られた作戦しか立てられなかったと思う。(岡田監督は)その補強をドラフト、外国人、この2つでなんとか補おうという気持ちでいたと思いますが、ここにこのトレード。このトレードが本当にうまくいったというような第1弾のトレードですね。これは非常にタイガースにとっては明るいものが見えてきたという気がしました」
さらに「現状では渡辺諒をセカンドで使っていくのではないかな。それを考えるとショートのポジション争い。渡辺諒は必ずとは言えませんが、かなりの確率でスタートで使っていくのではないかなという気がします。来シーズンは今シーズン以上にセカンド、ショートのポジション争いが熾烈になってくる」と予想した。
スポーツ紙などの報道によると、岡田監督はトレード成立後に渡辺の起用法について言及し、セカンドで戦力として考えていることを明かした。二遊間については「(シーズンの)80パーセント以上の固定」との意向を示したという。