新井監督就任で広島は生まれ変われるか 注目される「黄金時代の功労者」たちの処遇

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   広島の新井貴浩新監督が就任し、入閣作業が進んでいる。

   参謀となるヘッドコーチに阪神で1軍バッテリコーチを務めた藤井彰人氏の招聘や、同じく阪神で1軍打撃コーチを務めていた弟の新井良太氏も2軍打撃コーチに就任することが報じられている。

  • 新井貴浩監督。2008年撮影(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    新井貴浩監督。2008年撮影(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 広島東洋カープ公式サイトのスクリーンショット
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  • 新井貴浩監督。2008年撮影(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
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「戦力は他球団に大きく見劣りするわけではないが...」

「新井監督は現役引退後も、バックネット裏から野球を熱心に勉強していた。19年から4年連続Bクラスに低迷している古巣の広島は当然気になっていたでしょう。戦力を見ると他球団に大きく見劣りするわけではないが、攻守に淡白で粘りの無いチームになってしまった。

一番のポイントは黄金時代を築いた選手たちの処遇ですね。若返りを図らなければいけない一方で、ベテランの扱いは気配りが必要です。彼らの経験をどう生かしていくか。手腕が問われます」(広島を取材するスポーツ紙記者)

   16~18年に球団史上初の3連覇を飾った時、新井監督も現役の選手として大きく貢献した。現役最終年の18年は代打の切り札としての出場が多かったが、ナインの人望が厚く精神的支柱としても不可欠な存在だった。

坂倉の捕手専念を明言

   当時の主力メンバーは現在もチームに多く残っているが、出場機会が減っている。

   不動の遊撃手でリードオフマンを務めた田中広輔は今季入団以来最少の41試合出場で打率.200、0本塁打、1打点。小園海斗にレギュラーを奪われ、6月下旬以降はファーム暮らしだった。

   走攻守3拍子揃った安部友裕もファームで打率.368の好成績を残したが、10年以来12年ぶりの1軍出場なし。正捕手の曾澤翼も98試合出場で打率.207、3本塁打。近年は故障の影響もあり3年連続で100試合出場に届いていない。

   新井監督は今季三塁でレギュラーを務めた坂倉将吾を本職の捕手に専念させることを明言。二塁を長年守っている菊池涼介の後釜も育成しなければいけない。V奪回に向け、衰えの見える黄金時代の選手たちをどう起用していくか。チーム再建に向け、難しい舵取りを迫られる。(中町顕吾)

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