坂倉の捕手専念を明言
当時の主力メンバーは現在もチームに多く残っているが、出場機会が減っている。
不動の遊撃手でリードオフマンを務めた田中広輔は今季入団以来最少の41試合出場で打率.200、0本塁打、1打点。小園海斗にレギュラーを奪われ、6月下旬以降はファーム暮らしだった。
走攻守3拍子揃った安部友裕もファームで打率.368の好成績を残したが、10年以来12年ぶりの1軍出場なし。正捕手の曾澤翼も98試合出場で打率.207、3本塁打。近年は故障の影響もあり3年連続で100試合出場に届いていない。
新井監督は今季三塁でレギュラーを務めた坂倉将吾を本職の捕手に専念させることを明言。二塁を長年守っている菊池涼介の後釜も育成しなければいけない。V奪回に向け、衰えの見える黄金時代の選手たちをどう起用していくか。チーム再建に向け、難しい舵取りを迫られる。(中町顕吾)