津軽弁で注目の王林、なぜブレーク? 識者が語る「自然体の魅力」と「ナマドル」との違い

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   タレントの王林さん(24)が目覚ましい活躍を見せている。

   青森県弘前市出身で、地元のご当地アイドル「りんご娘」として活躍、卒業後もバラエティーを中心に全国放送のテレビ番組に出演。2022年10月8日には、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)の金曜レギュラーに就任したことを報告したばかりだ。

   そんな王林さんの特徴といえば、やはり津軽弁だろう。16日放送のトーク番組「おしゃれクリップ」(同)でも、「青森のなまりを恥ずかしいとかって思ってる人たちが、そう思わないでいてくれたらいいな」と、津軽弁へのこだわりを語っていた。

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なまりを売りにするアイドル=「ナマドル」

   なまりを売りにするアイドルという意味で「ナマドル」という言葉がある。かつては佐々木希さん(34)が、自身がデビューした直後に秋田弁を使うナマドルとして雑誌で紹介されたことがあるとテレビ番組で明かすなど、アイドルの1ジャンルとして知られている。

   となれば、王林さんはまさしく、その例に漏れないといったところだろう。ただ、方言という強力な個性を使った上での芸能活動は、ともすれば、その強烈なキャラクターが「諸刃の剣」となり、視聴者に飽きられてしまうことなどないだろうか。

   J-CASTニュース編集部は、王林さんの活躍について、プロアイドルヲタクのブレーメン大島氏に話を聞いた。

   まず、ブレークのきっかけについて尋ねると、

「月並みな言い方になってしまいますが、今年の3月で『りんご娘』を卒業し、ソロになることで活動の自由度が高まって出番が増えたからだと思います。本人のトーク力は卒業前の2018年や19年に出演した『踊る!さんま御殿!!』で爆笑をかっさらった際などに現れている通り、以前から変わりありませんので、やはり、卒業という分かりやすい節目が大きな転換点だったのかなと思います」

   とした。

「仮に飽きられても話し方を変えることはないでしょう」

   続けて、王林さんの「ナマドル」としての側面について聞いた。

「王林さんの周囲が、本人がキャスティングされやすくなるように『ナマドル』の要素をいくらか出したがっている感はありますが、本人は実に自然体で津軽弁を使っているところからしてナマドルとしての自覚は全くなく、セールスポイントだとも思っていないのではないでしょうか。

よって、ナマドルという面でキャラを特化させていくということは、今後もないと思います。津軽弁が注目されているというのはあくまで結果としてですから、仮に本人がナマドルという言葉を浴びせられたら、ポカンとしてしまうのではないでしょうか。津軽弁は王林さんにとって『本人そのもの』なので、仮に飽きられても話し方を変えることはないでしょう」

   大島氏はさらに続けて、

「王林さんが津軽弁を使い続けている最大の理由は、やはり、青森県のPRのためであり、本人のキャラの根幹をなす箇所です。となれば、今後も津軽弁での青森県についての情報発信は続いていくでしょうし、王林さんが津軽弁を使わなくなっていくということもないでしょう」

とも指摘した。

   なお、10月16日の「おしゃれクリップ」では、将来の夢として青森県知事になることを語っていた王林さんだったが、その夢は本気なのだろうか? これについて大島氏は、その心中は本人しか分からないのはもちろんのこととしつつ、

「多少の本気を含んではいるかもしれませんが、自分から立候補したいと言い出すといった、『何としても県知事になりたい!』という強烈な思いではないと思います。それよりも、『将来は青森県知事になりたい!』というキャッチーな言葉を発することで、これまた青森県をPRしていきたいという思いなのではないでしょうか」

としていた。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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