静岡県静岡市にある人気パン店のツイッターが2022年10月17日、売れ残った猫型パンの写真とともに「殺処分になりそう」とツイートしたことが物議を醸している。
ユーザーからは「殺処分って言葉のチョイス見てそっと閉じた」「たとえ廃棄の意味の比喩でも使わないでほしい」などと批判の声が集まり、その後ツイートを削除。「私の不適切な表現で不快に思われた方、本当に申し訳ありません」と謝罪した。
「みんな殺処分になりそうでたくさん並んだパンを見て心が折れそうです」
物議を醸しているのは、静岡市葵区にあるパン店「CAT&BAKES 9456」のツイッター投稿。22年6月に開店した同店は「おいしいパンとお菓子とねこのお店」を掲げ、猫の顔の形をしたパンやお菓子などを販売してきた。
10月12日には、製造過程で破損した猫型のラスクを「負傷者」と表現し、値引き販売していたことがツイッター上で話題に。17日朝のニュース番組「THE TIME,」(TBS系)でも取り上げられた。
17日、同店のツイッターは陳列された猫型パンの写真とともに、「(助けてください...今日テレビの撮影なのですが(ありがたいです)、お客様が店内に入りづらいようでお店の前まで来てそのまま帰ってしまい、いつもの4分の1くらいしかお客様がご来店されずおいしいパンと猫たちが...みんな殺処分になりそうでたくさん並んだパンを見て心が折れそうです)」と投稿した。16時時点で3000リツイートを超えるなど話題を集めたが、「殺処分」という表現をめぐり「殺処分って言葉のチョイス見てそっと閉じた」「使うべきじゃなかった」「たとえ廃棄の意味の比喩でも使わないでほしい」など批判の声も多く集まっていた。
その後も「(今日の猫たちめちゃくちゃ可愛く焼けたのにほんとに悲しい)」「みなさま本当にありがとうございます ツイートを見てレスキューに来てくださった方も本当にありがとうございます 先ほど撮影は終了したので、現在店内ゆっくりお買い物していただけます。みなさまのお越しを心よりお待ちしております」と、前述のツイートに続いて投稿した。
その後、いずれも投稿は削除され、17時53分のツイートで「本日はお騒がせして申し訳ございません。ご来店いただいたお客さまには大変感謝しております。本当にありがとうございました。そして私の不適切な表現で不快に思われた方、本当に申し訳ありません。意図せずこのような結果となり大変心が痛く反省しております。当該ツイートは削除させていただきます」と謝罪した。
また、今回の投稿の経緯について「なお、今回の撮影は先日の割れてしまったラスクとは全く関係ないものです。パンもいつもよりたくさん作ったというわけではなく、本当に普通の月曜日でした。日々一生懸命作っているパンなのでこのような表現となってしまったのですが、配慮があまりにも足りませんでした。本当にすみません」と説明している。