岡田新監督で阪神はどう変わる? 「選手に言い訳させない」「守備はものすごく細かくやり直す」...元コーチ持論

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   プロ野球阪神の元投手で野球解説者の中西清起氏(60)が2022年10月16日にユーチューブチャンネルを更新し、今季の阪神を振り返りながら阪神・岡田彰布新監督(64)の野球観について言及した。

  • 阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)
    阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)
  • 阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)

「シーズンを象徴するような最後のゲームになった」

   矢野燿大監督(53)の最終年となった今季は68勝71敗4分け、勝率.489でリーグ3位。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージではリーグ2位のDeNAを2勝1敗で下したもののヤクルトとのファイナルステージでは3連敗を喫してシーズンを終えた。

   今季課題のひとつであった守備ではシーズンを通して86の失策を記録し、5年連続でリーグワーストとなった。CSでも6失策を記録するなど守備の乱れが目立ち、ファイナルステージ第3戦では3点リードの7回2死満塁のピンチで1塁手マルテ(31)が痛恨の悪送球。これで流れを失いこの回5点失点で逆転を許した。

   守備では失策が続き、攻撃では送りバントの失敗などで好機を生かせなかった阪神。中西氏は「しっかり送るところを送れなかった。大事なところでのエラーが多かった。ここは改善していかなくてはいけない。シーズンを象徴するような最後のゲームになった」と振り返った。

   来季はV奪回に向けて岡田第2次政権の船出となる。岡田監督の第1次政権で1軍投手コーチを務めた中西氏は「岡田監督は厳しいですよ」と前置きし、コーチ時代の自身の経験を踏まえ岡田監督の指導法などを予想した。

「まずコーチ陣がかなりピリピリしてくる」

「守備の面ではものすごく細かくやり直すと思う。まずコーチ陣がかなりピリピリしてくると思う。コーチ陣に対してはうるさいですから。選手にはそんなにやかましくは言わないが、やらせているコーチに対してはかなり厳しくいく。出来なかったらコーチが悪い」

   5年連続でリーグワーストを記録した失策にも言及し、矢野監督の今季の守備起用法を踏まえて持論を展開した。

「失策しているところで選手が言い訳をできてしまう。『色々なポジションを守らされているからエラーしてもしょうがないよ』みたいな言い訳ができてしまう。岡田監督は言い訳を絶対選手に作らせないそういうポジショニングを与えたりするので『言い訳を作らせるような指導をするな』と我々がやっていた時によく言われた」

   さらに「そういう意味では(ポジションを)固定して『俺はサードで4番をしっかり任されている』。それでダメだったらお前の責任だと。選手に言い訳をさせないやり方を絶対にやってくる。緊張感が出るし、コーチが1番ピリピリしてくると思いますよ。そうでないと戦う集団にならない。(岡田監督は)そのへんの勝負所、勝負勘はいいものを持っている」と続けた。

   岡田監督は16日に大阪府内で藤原崇起オーナー(70)、百北幸司球団社長(61)同席のもと監督就任会見を行った。20日にはドラフト会議が控えており、阪神の監督として「初仕事」になる。

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