東工大と東京医科歯科大、統合後はどんな名前に? ネットで予想合戦も...誰がどうやって決めるのか

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   国立の東京工業大学と東京医科歯科大学が2024年度中にも統合すると、読売新聞や共同通信が報じ、新大学の名前はどうなるのかと関心が集まっている。

   ネット上では様々な予想が飛び交っており、「東京グローバルサイエンス大学」「東京医科歯科工科大学」「東京メカ医科歯科大学」といった新名称案のほか、「東工大が東京医科歯科大を吸収する」などの推測も出ている。

  • 文科省は、大学名決定に関わらないとした
    文科省は、大学名決定に関わらないとした
  • 文科省は、大学名決定に関わらないとした

文科省「学長間や役員、教職員の話し合い、一般公募もある」

   報道によると、東工大と東京医科歯科大は、工学や医学などの得意分野を合わせた世界レベルの研究を目指し、政府が年数百億円を支援する「国際卓越研究大学」の認定を目指している。このため、中には、これが名前になると誤解する向きもあったほどだ。

   統合後の新たな大学名については、まだ決まっておらず、今後、両大学による委員会を設置し、大学の新名称などを検討するとも報じられた。

   新大学名については、今後どのように決めていくのだろうか。

   この点について、両大学の広報担当者は2022年10月13日、J-CASTニュースの取材に対し、「あす14日に記者会見を行いますので、質問についてはそこで受け付けます」として具体的なことは明かさなかった。

   統合について関わりのある文科省の国立大学法人支援課は同日、取材にこう答えた。

「どのように大学名を決めるのか相談も受けていませんし、決め方の案もまったく聞いていません。方法としては、学長間で話し合ったり、役員や教職員の意見を聞いたりするということもあると思います。もちろん、大学名を一般公募するという方法もあります。文科省として、こういう形で決めて下さいということはありません。大学同士で決めることですので、こちらは、決まった大学名の報告を受けるだけですね」

東京商船大と東京水産大が統合したときは、「東京海洋大」に

   文科省によると、国立の大学間統合としては、最近では、2007年10月に大阪大と大阪外国語大、05年10月に富山大と富山医科薬科大、高岡短期大のケースがある。統合後は、それぞれ大阪大、富山大となり、総合大学の名前が残る結果になっていた。

   過去の新聞記事を見ると、統合では、総合大学の名称が採用されるケースが多い。とはいえ、それぞれの大学に特色があり、一筋縄で決まるわけではないようだ。

   富山県の地元紙である北日本新聞の04年6月22日付朝刊などの記事によると、富山医薬大には「名前に特色を残したい」という意見が出たほか、高岡短大も新しいイメージの「富山総合大学」を挙げるなどして、なかなか合意が得られなかった。しかし、最終的には、総合大学の名称採用が多いことから、3大学とも「富山大学」とすることでまとまったとしていた。

   今回の東工大と東京医科歯科大については、両大学とも総合大学とは言えない。過去の同様なケースとしては、03年10月に東京商船大と東京水産大が統合して、「東京海洋大」となったことがある。今回も、どんな名前の決め方をしたとしても、両大学の特色を生かした大学名に落ち着く可能性がありそうだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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