東京商船大と東京水産大が統合したときは、「東京海洋大」に
文科省によると、国立の大学間統合としては、最近では、2007年10月に大阪大と大阪外国語大、05年10月に富山大と富山医科薬科大、高岡短期大のケースがある。統合後は、それぞれ大阪大、富山大となり、総合大学の名前が残る結果になっていた。
過去の新聞記事を見ると、統合では、総合大学の名称が採用されるケースが多い。とはいえ、それぞれの大学に特色があり、一筋縄で決まるわけではないようだ。
富山県の地元紙である北日本新聞の04年6月22日付朝刊などの記事によると、富山医薬大には「名前に特色を残したい」という意見が出たほか、高岡短大も新しいイメージの「富山総合大学」を挙げるなどして、なかなか合意が得られなかった。しかし、最終的には、総合大学の名称採用が多いことから、3大学とも「富山大学」とすることでまとまったとしていた。
今回の東工大と東京医科歯科大については、両大学とも総合大学とは言えない。過去の同様なケースとしては、03年10月に東京商船大と東京水産大が統合して、「東京海洋大」となったことがある。今回も、どんな名前の決め方をしたとしても、両大学の特色を生かした大学名に落ち着く可能性がありそうだ。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)