広告主の見解
前述の注文住宅比較サイトを運営するA社に12日、取材を申し込むと、不手際があったと認めた。
広告はアフィリエイトと呼ばれる仕組みで出稿したという。アフィリエイターと呼ばれる個人や企業が広告主の商品を記事などで宣伝し、指定サイトへの送客数や利用数に応じて制作者は報酬を得る。
写真は、上場企業「ピクスタ」の子会社が運営する写真販売サイト「スナップマート」でアフィリエイターが購入した。しかし、著作権侵害の疑いが強く、A社は同サイトに販売の経緯を問い合わせているとする。
実際の販売ページを確認すると、全く同じ写真が330円で出品されていた。撮影時期は22年5月と明記してある。出品者のページではそのほか、被害者が21年12月にツイッターに投稿したマイホームの別の写真も売っていた。写真は12日夕までに販売ページからすべて削除された。
A社では、アフィリエイターに第三者の著作物を無断で使わないよう指示しており、問題がないか定期的に確認しているという。しかし、「チェック後に数値などを変える人も中にはいらっしゃるので、後追いになっている部分はある」と万全ではないようだ。
一方、スナップマートはアフィリエイト広告への素材使用について、「被写体が特定の営業、商品もしくはサービスを利用等しているような印象を与える使用」を禁止している。A社は「ちゃんとした写真を載せてくださいとアフィリエイターにアナウンスはしているのですが、今回はこういう結果になってしまった」と話す。