お笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之さんが2022年10月11日、ラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)に出演し、8日にTBS系で放送された「キングオブコント2022」決勝の感想を伝えた。
一部の審査員から「キスは禁じ手だと思う」と評されたネタについて、「確かに言われるとさ、『あぁそっかダメなんだ』と思うけど。超笑っちゃってた」と自身の受け止めを述べている。
「何やってんのあれと思ってさ」
11日のラジオ番組では、塙さんに加えて相方・土屋伸之さんと「相席スタート」山崎ケイさんが、キングオブコント決勝・1stステージで4組目「いぬ」が披露したネタに言及する場面があった。
コントの内容はパーソナルジムの男性トレーナーと女性客との愛の萌芽を描き、トレーニングに連動したキスを重ねて笑いを誘うというもの。最終順位は10組中9位だった。
点数発表後の講評で、審査員のうち最も低い89点をつけた「東京03」飯塚悟志さんは「一番笑ったかも知れませんけど」とする一方、「やっぱキスは禁じ手だと思うんですよね!ちょっと。多かったし...って思っちゃった」。ほかの審査員からも「展開がキスの交互でしかない」や「(起承転結が)起キスキスキスだった」といった同様の指摘があった。
塙さんは先の番組で、このような結果を「やっぱりあのキスはさ、なんかあるんだねああいう(考えが)」と振り返りつつ、
「確かに言われるとさ、『あぁそっかダメなんだ』と思うけど。俺もう超笑っちゃってた」
「何やってんのあれと思ってさ」
と自身はコントを大いに楽しんだと伝えた。土屋さんは「あそこまでやったらね。あの回数やったらもうなんか...感覚が麻痺してくるよね。面白かったね」といい、山崎さんは「笑っちゃいますよね」と応じた。
「パロディが分からなかった」
一転して、最下位「ニッポンの社長」のコントについて塙さんは「『エヴァンゲリオン』のパロディが分からなかったもんね」とパロディ元となった人気アニメをよく知らず、理解が及ばなかったとする。具体的には、
「(パロディ元は)博士みたいなのが少年に(ロボットに)無理やり乗せるみたいな話らしいんだよね。だけど、(コントでは)それをあっさり『じゃあええわ』っていう所が...『いやいや、絶対そんな人じゃないじゃん』っていうとこで、多分、面白いらしいんだけど。分からないんだよ。それを」
と説明。ただし、同じく人気アニメを意識した世界観を披露したコンビ「クロコップ」には「『遊戯王』のパロディって知らなくても(感じが分かった)」と言及。「あの世代はどハマりした世代なのかな」ともいう。
山崎さんは「(世代交代が進むにつれて)『あ、なんのパロディだろう?』って。別に面白くて笑うけど、本当の面白さが分からないまま見てる時とかも増えてくるのかなって」と見解を示した。
パロディ仕立てのコントについて塙さんは、過去に人気を博したバラエティ番組でも多用されてきたとしながら、「そうか。分からなくなってくるのかな」と静かに呟いていた。
塙さんは4年連続で「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)の審査員を務めているが、「キングオブコント2022」に関しては、自身が率いる劇団「劇団スティック」のメンバー5人で挑み、予選1回戦で敗退している。