「パロディが分からなかった」
一転して、最下位「ニッポンの社長」のコントについて塙さんは「『エヴァンゲリオン』のパロディが分からなかったもんね」とパロディ元となった人気アニメをよく知らず、理解が及ばなかったとする。具体的には、
「(パロディ元は)博士みたいなのが少年に(ロボットに)無理やり乗せるみたいな話らしいんだよね。だけど、(コントでは)それをあっさり『じゃあええわ』っていう所が...『いやいや、絶対そんな人じゃないじゃん』っていうとこで、多分、面白いらしいんだけど。分からないんだよ。それを」
と説明。ただし、同じく人気アニメを意識した世界観を披露したコンビ「クロコップ」には「『遊戯王』のパロディって知らなくても(感じが分かった)」と言及。「あの世代はどハマりした世代なのかな」ともいう。
山崎さんは「(世代交代が進むにつれて)『あ、なんのパロディだろう?』って。別に面白くて笑うけど、本当の面白さが分からないまま見てる時とかも増えてくるのかなって」と見解を示した。
パロディ仕立てのコントについて塙さんは、過去に人気を博したバラエティ番組でも多用されてきたとしながら、「そうか。分からなくなってくるのかな」と静かに呟いていた。
塙さんは4年連続で「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)の審査員を務めているが、「キングオブコント2022」に関しては、自身が率いる劇団「劇団スティック」のメンバー5人で挑み、予選1回戦で敗退している。