公約の「柱」は「早ければ今週中のどこかで」
田中氏は、福岡市が「元気」である指標として市側は「観光客数」「国際会議の開催数」「誘致企業数」の3つしか示さないとして、
「そこに市民の姿は 全く含まれていない。その問題意識に触れて危機感を大きくした。そして今回の立候補に至ったというのは、非常に大きな点」
「今の市政が言う『元気』と私が言う『元気』は根本的に、全く違う」
などと主張。田中氏が主張する「元気」の定義を問われると、
「市民一人一人がしっかり豊かに、心も暮らし豊かに、そして元気に、いきいきと一人一人の市民、そして地場の事業者の方々がしっかりと、はつらつと生き生きとした暮らし、働きができる、私はそんな町を作っていきたい」
と応じた。
都心部のビル建て替えを促進する「天神ビッグバン」「博多コネクティッド」についても、「言ってみれば、実はビルの建て替えに過ぎない」と批判。現行の進め方では事業者やオフィスに勤務する人の空間になってしまうとして、建て替えによる容積率緩和で生まれる空間について
「オフィスではなく市民が共有できる空間にしていくことを大事にしたい。市民が憩いたくなる、来たくなる都心づくりをしっかりとやっていく」
と話した。
ただ、公約については
「今、まさに鋭意練っているところ。全体をお示しできるかどうかは別として、その柱となる部分については、早ければ今週中のどこかで(示したい)」
と述べるにとどめた。
一方の高島氏は、市議会が閉会した10月11日夕方に4選出馬を表明。
「次の世代が収穫できるような大きなビジョン、種をまく時だと思っている」
などと話した。公約は改めて発表する予定だ。市議会与党会派の自民・公明は、選挙の支援について検討する予定だ。
2人以外にも、会社員で新人の熊丸英治氏(52)も出馬の意向を示している。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)