花王「国際カミングアウトデー」便乗で批判の商品ツイート謝罪 広報「単語にのみ紐づけて投稿してしまった」

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    「国際カミングアウトデー」に関連付けて商品紹介をツイートしたことについて、花王は2022年10月12日、国際カミングアウトデーについて正しく理解せず、思慮に欠けていたと謝罪した。

   ツイッターでは「言葉の重みを奪わないでほしい」「カミングアウトの意味分かってない」などと非難する声が寄せられていた。

  • 花王メリット 公式アカウント
    花王メリット 公式アカウント
  • 花王メリットのツイッター(@merit_jp)より
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「みなさんが知らなそうなことをカミングアウトしてみました」

   前日10月11日は、LGBTQなど性的マイノリティであることを表明しようという人を祝い、支援する「国際カミングアウトデー」に定められている。花王はシャンプー「メリット」の公式ツイッターアカウントで次のとおり投稿していた。

「メリットってどんなシャンプーなのか知らんし。というあなたに話しかけています。
実は...ノンシリコーンシャンプーなんですよ。
国際カミングアウトデーということで、みなさんが知らなそうなことをカミングアウトしてみました。。。」

   この投稿をめぐり、ツイッターでは「そのように使うタグではありません。言葉を奪わないでください」「カミングアウトデーがどういうものか分からず安易に便乗するべきではないですね」などと非難する声が相次いだ。

   こうした声を受け、花王は12日正午ごろに「このたびは、『国際カミングアウトデー』を正しく理解せず、思慮に欠けた投稿をしたことについて、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   取材に対し、花王広報部は「カミングアウトという単語にのみ紐づけて投稿してしまったということで、正しく理解をしておらず、思慮に欠けており、大変申し訳ございません」と投稿経緯を説明し、謝罪した。

   社内ではSNS投稿に関する研修や、性的マイノリティへの理解を促進する情報公開も行ってきていたという。企業理念としてもダイバーシティを掲げていた。しかし本件を受け、より一層再発防止に向けた教育啓発の強化を行っていくとしている。

   批判を浴びたツイートは13時時点では、削除されていない。広報部は「ツイートそのものに多くのご意見が寄せられているので、こちらの投稿を削除するとそれごと削除されてしまいます。削除については、追って状況を見ながら検討していきます」と説明した。

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