一歩一歩真摯にいろんなことに向き合いながら歩いていく
―― 「私の歩き方で 真っ直ぐに道を行く そう誰とも比べない 自分らしいペースで」とか...。
須田: 一歩一歩真摯にいろんなことに向き合いながら歩いていく、というのは自分の中ですごく大事にしていたことでした。アイドルをやっていると、よく「爪跡を残しましたね、残してくださいね」といった言葉が飛び交いがちですが、歩くことにこだわってきた自分としては、自分の生き方をきちんと歌詞に反映してくれている秋元(康)先生すごいな、と思いました。
青海: 私は「青春よ Good-bye」の部分が染みますね。本当に青春をささげたじゃないですか、13年間も。
須田: しかも青春をちょっと延長してさ。(笑)
青海: 確かに!逆にすごく贅沢をしたのかな?
須田: そうだと思う。だって、ずっと青春してたの。普通、高校とかで青春終わるじゃない? 高校卒業くらいのタイミングでSKE48に入って18歳からやってたから、青春延長にも程があるぐらい。(笑) 家族はすごく心配してくれていましたが、いつまでもこんなに好きなことやらせてもらって、卒業曲までもらえて、私はすごく幸せだと思います。
―― 自分で卒業すると言わないかぎり、かなり青春は延長できそうですね。
須田: 1年前に卒業を迷っていることをグループのスタッフに話したときに、「しようかな、でもな、こういう理由で迷ってる」と言っていたら、「迷うんだったら誕生日までとりあえず考えてみれば?ソロライブその日にやろうよ」と言ってくれました。それでソロライブをやらせてもらいました。それぐらい考える猶予をくれたり、「悩むんだったらやってみれば」と言ってくれるスタッフに恵まれたということは、すごく私にとって良い出会いで、良いグループにいたと思います。
―― ソロライブは1回目が21年11月に東京・渋谷、2回目が22年5月に名古屋で行われました。渋谷のライブでは、卒業への葛藤を泣きながら話していました。一方で、名古屋のライブは渋谷と違っていて本当に楽しそうで、言ってみれば吹っ切れたように受け止めました。
須田: はい、もう決まっていたので...。その10日後が卒業発表だったんです。