「お互いぶつかり合うけど、尊敬してるんだよ」という思いをダンスで伝える
―― 須田さんだけ強かったんですね。
須田: 最強です。(笑)
青海: 13年もやっている先輩には勝てませんでしたね~。
―― ストーリーとしては須田さんが勝ったものの、「悪役」の青海さんをやっつけずに、手を差し伸べて仲良くするわけですね。
青海: そう、いい役。
須田: いいやつなんですよ!
―― 須田さんのグループへの思いを引き継ぐ、といった面もあるのでしょうか。他グループの事例で恐縮ですが、例えば指原莉乃さん(29=19年卒業)がシングル曲としては最後にセンターを務めた「意志」では、指原さんが「HKT48」の文字が入った旗を田中美久さん(21)と松岡はなさん(22)に手渡す場面があります。グループの世代交代の象徴だと受け止められたシーンです。
須田: それをダンスで伝えていますね、SKE48は。
青海: 確かに!
須田: ドラマシーンにセリフはひとつもありませんが、感情とリスペクトを全てダンスだけで表現しています。「お互いぶつかり合うけど、尊敬してるんだよ」というところまでがダンスで伝わるというのが、この作品の1セットで面白いところだと思います。
―― 一度戦った相手とは、仲良くなることも多いですからね。収録で大変だったことはありますか。
須田: 私は踊るのが大変でした。
青海: 確かにねえ。
須田: 卒業を決めた理由のひとつにも、体力的にもベストパフォーマンスがだんだんできなくなってきた、という悔しさもありました。なので、最後に参加させてもらえるのはすごく嬉しいことなのですが、「また体力が大変だ」と思って、最後の最後まで振り絞って、SKE48人生をやりきるという覚悟を決めて、今回の撮影に挑みました。