プロ野球阪神OBで野球解説者の田尾安志氏(68)が2022年10月10日にユーチューブチャンネルを更新し、同日に横浜スタジアムで行われたクライマックスシリーズ(CS)・ファーストステージ第3戦、DeNA対阪神戦を解説した。
「大ピンチを浜地でしのげた」
互いに1勝1敗で迎えた第3戦は、DeNAが2回に宮崎敏郎(33)のソロ本塁打で先制。3回には阪神・才木浩人投手(23)の暴投で1点を追加しリードを2点に広げた。阪神は4回に佐藤輝明(23)のソロ本塁打で1点差とし6回に2点を入れて逆転。阪神がそのまま逃げ切り3-2で勝利した。
田尾氏が注目したのは阪神3回の守備だ。才木は先頭・濱口遥大投手(27)を三振に打ち取るも続く関根大気(27)を四球で歩かせた。1死1塁から楠本泰史(27)がライト前ヒットを放ち、これをライト大山悠輔(27)がファンブルして1死2、3塁とピンチが広がった。
このピンチに才木の暴投でDeNAに2点目を献上し、佐野恵太(27)を四球で歩かせたところで才木が降板した。1死1、3塁となおもピンチが続く中、浜地真澄投手(24)が2番手としてマウンドに上がり、4番・牧秀悟(24)をセカンドゴロのダブルプレーに打ち取り追加点を許さなかった。
田尾氏は「ここでもう1点取られていたら今日のゲームはやられていたと思います」と牧の打席を振り返り、「大ピンチを浜地でしのげた。このピッチングが今日のゲームの勝ちを生んだんじゃないかなと思っています」と指摘し、第3戦のMVPに浜地を選出した。
「牧君からしたら『しまった』という打席に」
そして牧がなぜセカンドゴロに終わったのかを自身の経験をもとに牧の心理を推測して解説した。
「あの場面で牧がどんな気持ちで打席に立っていたのかなと。浜地というピッチャー。真っすぐも速いし変化球もキレがある。そういうピッチャーに対してあそこは真っすぐを待っていたような気がする。真っすぐのタイミングで行ったのですが、そこからフーっと曲がってきた。外に逃げていった。それに対してバットが止まらなかった。そんな感じのセカンドゴロゲッツーだったと思う」
さらに「これは僕も何度もあります。来たと思って振りに行ったのですが球種が違ってタイミングがずれて。止まればいいですが止まらない。そのまま振ってしまう。バットに当たってしまう」とし、「牧君からしたら『しまった』という打席になってしまった。あの素晴らしい牧選手でもこういうゲームを決めるような場面ではなかなかビシッと狙い球を絞れなかったという1球だった」と説明した。
外野フライで1点が入る可能性がある場面で痛恨のダブルプレー。結局DeNAは4回以降、阪神投手陣から得点することが出来ず、CSファイナルステージ進出をかけた一戦で1点差ゲームを落とした。
田尾氏は「あの場面で牧選手がどんな球でも右に外野フライを打ちにいくんだという気持ちで徹底してやれば、ここはなんとかしたのではないかなと思います。どこかに『あわよくば引っ張って大きいのを』というのがあったのかもしれない。そのようなちょっとしたバッター心理によってこういうダブルプレーが生まれた。そこをうまくついたタイガースのバッテリーが今日は勝った」と分析した。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) October 10, 2022
アーチストの弾道
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バックスクリーンへ
佐藤輝明ソロホームラン
?プロ野球 (2022/10/10)
?? DeNA×阪神
??Live on DAZN#hanshin pic.twitter.com/UfAp1lVEwi