藤浪晋太郎で勝てば「チームが勢いに乗る」 阪神CS下剋上のキーマン?「先発の可能性十分」の声

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   ペナントレースで3位に終わった阪神がCSファーストステージで、2位のDeNAを2勝1敗で撃破し、ファイナルステージ進出を決めた。

   1勝1敗で敵地・横浜スタジアムでの3戦目は2点差を追いかける展開になったが、4回に佐藤輝明のバックスクリーンへのソロ本塁打で反撃を開始すると、6回に近本光司、原口文仁の適時打で逆転。9回に1死満塁の大ピンチを迎えたが、湯浅京己が代打・藤田一也を二ゴロ併殺打に仕留めて逃げ切った。

  • 藤浪晋太郎(写真:AP/アフロ)
    藤浪晋太郎(写真:AP/アフロ)
  • 藤浪晋太郎(写真:AP/アフロ)

「大舞台の経験も豊富」

   2022年10月12日からリーグ制覇したヤクルトの本拠地・神宮球場でファイナルステージが行われる。投手力で言えば、阪神が今季のチーム防御率2.67でリーグトップ。ヤクルトのチーム防御率3.52に比べて安定感に勝る。

   日本記録の56本塁打を樹立し、三冠王を獲得した4番・村上宗隆を最も抑え込んでいるのも阪神だ。今季の阪神戦成績は打率.260、7本塁打、17打点。セ・リーグの対戦球団別で打率、本塁打、打点が最も低い。ヤクルトに1勝のアドバンテージがあり厳しい戦いになることは間違いないが、阪神得意のロースコアの勝負に持ち込めば勝機を見出せる。

   注目されるのは藤浪晋太郎の起用法だ。今季は16試合登板で3勝5敗、防御率3.35。際立った成績ではないが、8月に1軍昇格後は4試合連続クォリティースタートを達成するなど安定した投球を見せている。シーズン最終登板となった9月23日の広島戦(マツダ)では救援登板して2回無失点。150キロを常時超える球威十分の直球は大きな魅力だ。

   阪神を取材する記者は「先発に抜擢される可能性は十分に考えられます。藤浪で勝てばチームが勢いに乗る。大舞台の経験も豊富ですしね。制球もまとまってきたので立ち上がりを乗り切れば、ヤクルトの強力打線を封じ込める」と期待を寄せる。

   藤浪は今季ヤクルト戦に2試合登板で0勝1敗、防御率2.08。3月25日にヤクルトと戦った開幕戦は7点のリードから大逆転負けを喫したが、2年連続開幕投手を務めた藤浪は7回3失点と先発の役割を果たしている。短期決戦で、「下克上のキーマン」になりそうだ。(中町顕吾)

姉妹サイト