「手口ふき」とは?
また多くのベビー用品メーカーは「おしりふき」とは別に、手や口をぬぐうことを目的とした商品も販売している。
ピジョンでは、口回りや口に入れやすい手などのふき取りには食品用原料で製造している「手・くちふきとりナップ」を推奨している。こちらもおしりふき同様、「化粧品」として薬機法上の対象商品に指定されており、災害時の備えにもおすすめだという。このような商品展開には、次のような意図があるという。
「赤ちゃん向けのナップ類の使用方法については様々なお考えがありますので、当社は『選択肢があること』がとても大事だと考え、ラインアップしております。皆さまのお気持ちやお考えに近いものをお選びいただければ幸いです」
ユニ・チャームも「手口ふき」を販売しているが、次のような違いがあるとしている。手口ふきは、肌当たりのよい不織布を採用し、ふき取り後にベタつきにくい含侵液(水分)を調整しているという。おしりふきは、便をふき取りやすくするために含侵液を多めに含んでいる。ただし、いずれも社内の厳格な安全基準に基づいて生産していると念押した。