赤ちゃんの「おしりふき」は口まわりにも使える? SNSで議論...業界団体・メーカーは「使用可能」

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「ウェットティッシュ」との違いは?

   おしりふきとウェットティッシュには違いがあるのか。日衛連は公式サイトで次のとおり説明する。

「『赤ちゃんのおしりふき』は薬事法上は化粧品に分類され、一般的に皮膚の弱い乳幼児を対象としていますので、原料の不織布も液成分・分量もより安全を考慮しています。
これに対し、一般用の『ウエットティシュ』は乳幼児以外(老人を含む)を対象とした商品です。使用用途は『健常な皮膚の汚れの除去・ふき取り』です」

   さらに東京都の公開する「妊産婦・乳幼児を守る災害対策ガイドライン(2014年3月改訂)」でも、次のように説明されている。

「ウェットティッシュは、手、皮膚等を清潔にするために使用する、不織布(レーヨン等)を、(社)日本衛生材料工業連合会の安全衛生自主基準で定めた成分液に浸すものである。おしりふきと異なり、薬事法の適用は受けない、油脂の除去のために、アルコール・洗浄剤を含んでおり、乳児の肌が傷む場合がある。
一方、おしりふきを通常のウェットティッシュとして使用することは可能」

   ピジョンも災害時への備えとして、おしりふきを推奨している。

「『おしりナップ』は災害時、水が使えない時などにお子さまの身体を拭いてあげたい、という時などにも非常に役立つアイテムです。このお話をお客様にお伝えした際『その発想はなかった!』というお声が多かったので、このことを広く知っていただき、いざという時の備えとして『おしりナップ』を少し多めにお持ちいただければ幸いです」

   このように「おしりふき」はおしり以外のふき取りにも便利だが、人体以外への利用は想定されていない。ピジョンは、「テーブルなど対物への使用はメーカーとしておすすめできない」と述べた。

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