紙ストローに抵抗感? プラ削減で普及進むが...「飲みづらい」「におい気になる」提供やめたチェーンも

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SNSでは反発の声も

   一方で、日本の消費者の間では紙ストローに対する「苦手意識」も少なくない。ネオマーケティング(東京都渋谷区)が19年12月に実施した紙製ストローについてのインターネット調査では、プラ製ストローと比較した「飲みやすさ」を聞いた項目で、最多は「変わらない」の64%だったが、「飲みにくい」(24%)が「飲みやすい」(12%)を上回った。

   22年10月4日にマクドナルドが紙製ストローの全国導入を発表した際には、ツイッター上で「紙ストローだけはほんとに無理」「勘弁して」「悪夢でしかない」「お願い、、ストローだけは、、、頼むから、、、お願いだから、、、プラにして!」「もうプラストロー持ち歩くわ」などと悲痛な声が続出。「紙の味がする」「ふやける」といった懸念も相次いだ。

   マクドナルドは紙製ストロー導入を発表したニュースリリースの中で「紙製ストローの特性上、長時間使用したり、飲み物をかき回した場合に折れや曲がりが生じることがあります」と注釈付きで説明している。

   一度は紙製ストローを導入したものの、提供を取りやめたチェーンもある。ダスキン(大阪府吹田市)のドーナツチェーン「ミスタードーナツ」は地球環境保護のため、20年4月からアイスドリンク向けのプラ製ストローの提供を廃止。ストローが必要な利用客に、紙製ストローを渡す方式に変更した。

   しかし、21年2月から順次、紙製ストローの提供を取りやめ、バイオマス素材を用いた樹脂製ストローに変更した。変更理由についてダスキンの広報担当者は10月6日、J-CASTニュースの取材にこう説明する。

「切り替えた理由は、お客様から『お子様が飲みづらい』や『においが気になる』『時間が経つと飲みづらい』などのご意見を多数頂いたことによるものです」

   バイオマスストローへの変更後は、消費者から「飲み心地」を指摘する声はなくなったという。22年4月以降はストローのバイオマス比率を10%から25%へと引き上げるなど、独自のやり方で環境対策を推し進めている。

   大手チェーンの「紙頼み」は、どこまで消費者に受け入れられるだろうか。

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