消防士育成で「クラファン100万円」堺市に疑問続出 「お金ないからではない」市が明かす募集理由

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「古着を止め、新しい服を購入することで、衛生面が向上」

   クラファンの形にしたことへの反発が多く、「え? 大阪の消防署は民間経営?」「市民と職員の安全に直結する部分をCFって」「普通は市が予算を組んで行うべきことでは」といった意見が続々寄せられている。

   永藤市長や市職員の報酬・給与アップが伝えられているだけに、なぜ消防士育成のために人件費などを削らないのかとの声も多かった。

   堺市消防局の総務課は10月7日、消防士育成費用をクラファンに頼った理由は大きく3つあると、J-CASTニュースの取材に答えた。

   1つは、財政の危機宣言にかかわらず、最低限必要な経費の予算は確保しており、プラスアルファの事業として行うことだとした。

「お金がないからやるのではなく、より環境をよくするために寄付金を活用するということです。例えば、退職者から返された古着を止め、新しい服を購入することで、衛生面の向上が期待されます。寄付金が集まらなくても、影響はなく、新人消防士の育成を続けていきます」

   2つ目は、寄付することを通じて市民などに消防を身近に感じてもらい、消防士も購入した服を着て意欲向上につなげるという。3つ目は、総合防災センターを利用してもらうことで活性化させ、防災意識の高揚にもつなげることだとしている。

   堺市民以外は、返礼品か特典の体験ツアーかを選べるが、市民については、返礼品を受け取れないため、特典の体験ツアーだけ申し込めるとした。

   クラファンは、7日21時現在では、19人から計23万円の寄付があった。このことについては、「募集を始めてから、すぐに反応していただきましたので、驚いています。市外からも含め、数件の問い合わせがあり、『子供を体験させたい』『どんなことができるのか』といった声が届いています」と話した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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