2022年10月7日に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」で描かれた、ヒロイン・舞(浅田芭路さん)とその母・めぐみ(永作博美さん)がお互いを思いやる姿に、視聴者から感動の声が上がっている。
※以下、ネタバレを含みます。
「めぐみ、帰ってくれんね」
ものづくりの町・東大阪市で町工場を営む両親のもとに生まれたヒロイン・岩倉舞が、自然豊かな長崎の五島列島での暮らしを経て、周りの人と絆を深めながら空への夢に向かっていく物語。
海の校外学習に参加した舞が、転倒して軽いケガをしてしまう。偶然その場を通りがかっためぐみは、血相を変えて駆け寄ってくる。元々、舞を心配して校外学習に行くことに反対していためぐみは、「(東大阪から五島へ)来たばっかりなんやし、もっと慎重に考えなアカンかったね。ごめんな舞」と謝る。
しかし、めぐみの過保護な態度を見た祖母・祥子(高畑淳子さん)は「めぐみ、帰ってくれんね。帰らんね」「舞は預かるけん」と離れて暮らすよう提案。納得のいかないめぐみだが、祥子から「舞はお前に遠慮がして自分の気持ちば言えんとさ」と舞のためにも離れるべきだと指摘されると、悩みながらも東大阪に帰ることを決意する。
「これぞ朝ドラ」の声も
その夜、舞はぴったりとめぐみにくっついて寝る。翌朝、フェリーに乗り込むめぐみを見送る舞と祥子。舞は「私と一緒にいてたら、お母ちゃん、しんどそうやから」「お母ちゃん、私にここに残ってほしいと思っとる。せやから帰られへん」と涙を流すのだった。
互いのためを思って、離れて暮らす決断をした舞とめぐみ。そんな母娘の思いに、視聴者からは「久々に朝ドラで泣きました」「これぞ朝ドラ」といった声のほか、
「舞ちゃんとめぐみさん、お互いを思いやった上での暫しの別れ。心の琴線に触れるようなドラマ作りですね」
「これ母親あるあるだと思う。 自分がいっぱいいっぱいだと、視野が狭まり自分の子も結局見えてない。 でも、めぐみは母祥子の言葉で気づき受け入れ、舞と離れる決心をした。 決して毒親ではない」
「過保護になって干渉してしまう親心も分かりすぎる。 うちの子も熱を出してばかりで痙攣おこしたりよくしてたから、わかっているけど心配が勝ってしまう」
「おばあちゃんだって、帰ってきた娘、久しぶりに一緒に過ごせる娘を追い返すのは、つらいはず。でも、孫と、娘のことを考えての提案。そしてそれを受け入れためぐみと舞もとても素敵。来週の、舞の変化がとても楽しみ」
などと感動する声があがっている。